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さて、「今日の一言メモ」第579回です。
「袖振り合うも多生の縁」
「袖振り合うも多生の縁」(そでふりあうもたしょうのえん)とは、知らない人とたまたま道で袖が触れ合うようなちょっとしたことも、前世からの深い因縁であるという意味です。
人との縁はすべて単なる偶然ではなく、深い因縁によって起こるものだから、どんな出会いも大切にしなければならないという仏教的な教えに基づきます。
「多生」とは、六道を輪廻して何度も生まれ変わるという意味で、「多生の縁」は、前世で結ばれた因縁のことだそうです。
「お見合い記念日」
今日11月6日は「お見合い記念日」だそうです。今から73年前の1947年 (昭和22年) 11月6日に、結婚紹介雑誌『希望』が東京の多摩川河畔で集団お見合いを開催したことを記念して制定されました。終戦後2年ということで、戦争のため婚期を逃した20~50歳の男女386人が参加したそうです。
時が経ち、最近はお見合いをした、という話をとんと聞かなくなりました。昭和の時代には、親切に見合い相手を世話をしてくれる、気のいい親戚のおばちゃんがいたもんですが、今はそんなお節介は喜ばれないでしょうね。
男女の出会いも、ネット婚活や友人の結婚披露宴の二次会、合コンなどは聞きますが、そもそも結婚願望が希薄になっているとも聞きます。結婚は「人生の墓場」と言いますが、独身のままいるのも「人生の砂漠」と言われています。
それに、出会いから結婚に至り、一生添い遂げたとしても、いずれは「死」が二人を分かつことになります。
多生の縁を大切にする
一生を過ごすうちに、どれだけの人とすれ違うのでしょうか。また、そのうちどれだけの人と関わりを持つのでしょうか。日本人だけで1億2千万人以上いますが、そのうち関わりを持つ人は千人にも満たないかもしれません。
その中でも大切に思える人は、ほんの一握りです。そして、そんな出会いに恵まれたことは奇跡に近いと思います。
これからもそんなご縁に感謝しながら、一日一日を過ごしていきたいですね。
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さて、今日はここまでにしましょう。
では、また!
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(2020.11.6記)