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さて、「今日の一言メモ」第617回です。
「待つ間が花」
「待つ間が花」とは、あれこれと想像しているうちが一番楽しいものだということの例えです。
「花」は最も良い時期の意味です。あれこれ想像に胸を躍らせて待っている間が最も良い時期で、現実になってみるとそれほどでもないということを表しています。
「待つうちが花」「待つが花」ともいいます。
「納めの観音」の日
毎月18日は、観世音菩薩の縁日です。なかでも12月18日は、「納めの観音」と呼ばれ、特に参拝者が多いそうです。
江戸時代、12月17日、18日は「観音の縁日」の人出を見越し、浅草寺の境内には正月用の品や縁起物の品を売る露店が集まり、「歳の市」と呼ばれるようになりました。
浅草寺の歳の市の規模は江戸随一であり、浅草橋から上野に至るまで店が並び、大いに賑わったそうです。
浅草寺の歳の市では、江戸末期頃より羽子板を売る店が多くなりました。羽子突きの羽根は虫を食べるトンボに似ていることから、悪い虫 (病気) を食べる、あるいは羽根の先端に付いている「豆」から、「まめに暮らすことができる」など、羽子板はもともと縁起物として扱われていました。
やがて女子が誕生した家に羽子板を贈る風習が盛んになり、羽子板が歳の市の主役になっていったのです。こうして歳の市は、やがて「羽子板市」と呼ばれるようになり、現在は12月17日から19日までの3日間、境内に数十軒の羽子板を売る店が並ぶようになりました。
店主の口上と客とのやりとりは、周囲の見物客も楽しませ、師走の浅草の風物詩となっています。ただ、今年はコロナ禍で感染が拡大しており、どの程度の賑わいになるでしょうか。
新年を待つ間、辛抱が続く
今年もあと2週間となり、慌ただしさが増していますが、東京都では昨日、新規感染者数が一気に822人となり、過去最多を2日連続で更新してしまいました。
例年であれば、クリスマスに続いて新年を祝うムードに包まれる時期ですが、今年はじっと辛抱することが必要です。
でも、それもいつかは終わります。明けない夜はなく、春が来ない冬はありません。ワクチンの開発が急ピッチで進み、副反応など安全面での心配がなくなれば収束に向けて一気に進むかもしれません。
今は、来年オリンピック・パラリンピックが開催できるムードではありませんが、急ピッチで開催の可能性が見えてくるかもしれません。
過度の楽観は禁物ですが、根拠のない悲観も避けるべきでしょう。今、自分たちができる感染予防策を最大限とって、アフターコロナが到来する日を待つことにしたいと思います。
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さて、今日はここまでにしましょう。
では、また!
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(2020.12.18記)