(画像出典元はこちら)
さて、「今日の一言メモ」第624回です。
「両雄並び立たず」
「両雄並び立たず」とは、同じ力量を持つ英雄が二人いれば、必ず争いになりどちらかが倒れるということの例えです。
「両雄」とは、二人の英雄を指します。中国最初の歴史書である『史記』にある以下の記述に基づいています。これは、漢の劉邦に仕えていたれき生が、楚の頂羽の軍が漢を攻めてきて苦戦をしいられたときに進言した内容です。
「臣窃かに以て過つと為す。且つ両雄は倶には立たず」
(失礼ですが、私はそれが間違いだと思っています。両雄というものは、並んで立つことができないからです)
「プロ野球誕生の日」
今日12月26日は「プロ野球誕生の日 」だそうです。今から86年前の1934年12月26日に、アメリカのプロ野球との対戦のため、現在のプロ野球リーグでは最古のプロ野球チーム・大日本東京野球倶楽部 (後の読売ジャイアンツ) が創立されたことに由来しています。
そして、昭和のプロ野球で「両雄並び立たず」と言えば、巨人軍の王貞治と長嶋茂雄のON砲に真っ向から挑んだセリーグ各球団のエース達との名勝負の数々でしょうか。
今の若い人たちには「誰それ?」でしょうが、阪神の村山、江夏、中日の星野仙一などのエースが、闘志むき出しでON砲に勝負を挑む姿には痺れたものです。
優れた人は何人でも並び立っていい
戦争などの争い事はいざ知らず、現代社会においては共存共栄が基本になっています。米中冷戦といっても、かつてのアメリカとソ連による東西冷戦のような真っ向からの対立ではなく、経済的な相互依存関係が大きいので中国がよほど露骨な領土拡大などに踏み込まない限り、ほどほどの冷戦となるでしょう。
個人の世界でも、誰と争うかという問題など起きないほうがいいわけです。出世競争などということも、小さな金魚鉢の中で居場所を主張して金魚同士が喧嘩するようなものです。
そんなことよりも、どうしたら「個」を生かすことができるのか、また、いかに「個」を磨くか、といったことに注力すべきでしょう。そして、どんな分野であれ優れた人は何人でも並び立てばいいと思うのです。
・・・・・・・
さて、今日はここまでにしましょう。
では、また!
・・・・・・・・・・・・
(2020.12.26記)