(画像出典元はこちら)
閑話休題。
昨日は「サラリーマン川柳」を題材にして記事を書きました。今日はその続きです。
「シルバー川柳」
このシルバー川柳は、公益社団法人全国有料老人ホーム協会が主催し、2001年より毎年行われている川柳作品の公募の名称だそうです。昨年(2020年)、20回目を迎えたそうです。
毎年「敬老の日」に向け公募していて、昨年は10,663句が寄せられ、20作品の入選作が選ばれました。(こちらのサイト参照)
コロナ禍を反映した作品
「サラリーマン川柳」と同様、マスク、ソーシャルディスタンス、給付金、オンラインといったコロナ禍に関連するキーワードを取り上げて、ささやかなユーモアを込めた作品が揃っていました。
ばあさんの手づくりマスク息できず
妻が言うひとまず預かる給付金
テレワークやってみたいが俺無職
円満の秘訣ソーシャルディスタンス
頭頂部だけが見えてるオンライン
要請をされる前から日々休み
元気なシルバー世代を一律に高齢者と呼んでいいのか
こちらのサイトで見ると、シルバー世代を対象に割引サービスを行っているところは、だいたい65歳以上か70歳以上を対象にしているようです。
制度的には、前期高齢者が65歳から、後期高齢者が75歳からになっていて、70代以上になると自らをシルバーと認識される方が多いそうです。
僕は来月65歳になりますが、つい先日「介護保険保険者証」が市役所から郵送されてきてしまいました。(^^;
ところで、以前こちらでご紹介した書籍、「還暦からの底力」(出口治明 : 著)には、次の記載がありました。
「高齢者を65歳以上と定義したのは、WHOが1965年に発表した報告書がきっかけ。当時の日本人の平均寿命は男性が63歳前後、女性が67歳前後だった。」
2020年7月31日に厚生労働省が発表した2019年の平均寿命は男性81.41歳、女性87.45歳となっています。(こちらの記事参照)
この半世紀ちょっとの間に、平均寿命が20歳前後のびたわけです。それなのに依然として65歳から高齢者と位置付けるのは無理があるように思います。実際、僕の身のまわりで70を超えても元気に飛び回って仕事をしている方がたくさんいらっしゃいます。
かたや50代でもすっかり老け込んでしまっている人もいます。もう年齢で一律に枠をはめるのは無理な時代になってきているのでしょう。
100年ライフの到来と言われて久しいですが、生まれてから20年を学びの時代とすれば、それから40年が前半戦、還暦を迎えてからの40年が後半戦です。であれば、65歳で高齢者などと言っていられません。
「60,70ハナ垂れ小僧、80,90働き盛り、90になってお迎え来たら100まで来るなと追い返せ」という言葉が現実のものになりつつあるのです。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2021.2.21記)