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さて、「今日の一言メモ」第782回です。
「弘法筆を選ばず」
「弘法筆を選ばず」とは、本当の名人は道具の善し悪しなど問題にしないという例えです。能書家の弘法大師は、どんな筆であっても立派に書くことから、その道の名人や達人と呼ばれるような人は、道具や材料のことをとやかく言わず、見事に使いこなすという意味です。
また、これは、下手な者が道具や材料のせいにするのを戒めた言葉でもあります。
現代の超一流選手は、道具にもこだわる
ところで、今日9月3日は「ホームラン記念日」です。
今から44年前の1977年(昭和52年)9月3日に、当時読売ジャイアンツの王貞治氏が後楽園球場で通算756本目のホームランを打ち、アメリカ大リーグのハンク・アーロンが持っていた当時の記録を抜いて世界新記録を更新したことに由来しています。
これを受けて政府は2日後の9月5日、王貞治氏に初の国民栄誉賞を贈りました。当時の王選手の技量をもってすれば、どんなバットを使ってもホームランを打つことはできたでしょう。でも、そのバットでホームランを打ち続けて世界新記録を更新できたかというと、そうはいかなかったはずです。
オーダーメイドの細部にこだわった特製のバットを使うことで、ホームランを量産できたはずです。それは、あのイチロー氏でも同じことでしょう。特製のバットと、弛まぬ手入れがあってこその4千本安打だったと思います。
人生100年時代に、シニアこそ最新のIT機器を使いこなそう
まあ、超一流の野球選手と我々一般人を、同じ土俵で論じることはできませんが、普段の生活に目を転じてみると、科学技術の進歩によるIT機器の進化は目を見張るばかりです。
パソコンに限らず、タブレット、スマートフォンがシニア層にも広く普及してきました。弘法大師の時代に比べて、使える道具の幅が段違いに広がった現代、特にIT機器の使いこなしは人生100年時代の生き方を大きく左右するでしょう。
シニアになると感じる記憶能力の衰えは、パソコン・タブレット・スマホの何れでも使えるEvernoteのようなアプリが外部脳として機能してくれます。Evernoteに記録さえしていれば、個人的なデータは常にクラウドに同期され、いつでもどこにいても即座に検索することで確認できます。そして、公開データはGoogle先生に聞けば、なんでも教えてくれます。
そして、今や新聞、週刊誌、書籍の殆どがネットで読めます。シニアになると避けられない老眼にはつらい細かい文字も、ハズキルーペの力を借りなくても、パソコン・タブレット・スマホのピンチアウト機能で容易に拡大して読むことができます。
ブルーライトをカットしたり、夜ベッドでスマホをいじらないとか、座りながら使うときは姿勢が悪くならないように気をつけるとか、注意する点はありますが、使いこなすメリットを享受したいですね。
これからもIT機器の進化を楽しみに、そして、遅れずついていくことでボケ防止にも役立てたいと思っています。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2021.9.3記)