人が書物を紐解き、内面に広がる思いに思索を深め、ふと他の人がどう感じるか聞きたくなった時、その問いかけに富田がどんな短文で応えたのか、シリーズでご紹介している今日は14回目。
問いかけの内容は、社会人版キムゼミ1期生が「書評ワーク」という活動でアップした投稿。今日の問いかけは「自分を研き続けるために具体的にしていることは?」です。
ゼミ生の投稿
T.Kさんの【書評ワーク】
書名:『 The Giving Tree(翻訳版 おおきな木)』
≪議論したい内容≫
キムゼミ1期生の皆様の課題を拝読させていただいて、意識、視点、感受性、考察などなど勉強するところがたくさんあります。いつもありがとうございます。
自分が価値を感じる人間関係というのは、互いに成長し合える関係。
関係を継続するために、自分を研き続けることが重要だと思いますが、みなさんが自分を成長させるために具体的にしていることを教えてください!
富田のコメント
>> みなさんが自分を研き続けるために具体的にしていることを教えてください!
これまた、おじさんの独り言として聞き流して下さい。
一定の年齢になってくると、それまでの成功体験や失敗体験など色々なことを積み重ねてくることになります。
そこで厄介なのは成功体験です。失敗体験は次に活かせるのですが、成功体験を重ねることは決して自分を研き続けることに繋がらないからです。
ともすれば、成功した体験の上にアグラをかきがちなのが人の性(さが)ですよね。でも過去の成功は、たまたまその時の環境や周囲の人々に恵まれただけであって、同じ事に出会っても今の環境では同じやり方で成功するとは限らないです。
キム先生や四角大輔さんも仰っていたと思いますが、過去の時代には (僕が育った時代ね…(^^; )、いい大学を出て、いい会社に入って、結婚して子供を作って、郊外に一軒家を購入する、という生き方を目指すのが常識でした。
これも当時多くの人が成功体験 (といわれていたもの) を踏襲しようとしたわけで、今の時代では全ての人に通用することではないと思います。
というわけで、今の僕がみっともなくもがきジタバタとあがいているのは、そういう過去の成功体験や常識にともすれば縛られそうになる自分を戒めるためです。
多くの同年代の人からは「あいつ、何やってんだ。みっともない。」と言われているのかもしれませんが、僕から見れば娘のような年代の安藤美冬さんが学長を務める「自分をつくる学校」でセルフブランディングを学んだり、社会人版キムゼミで人生を生きる力について学び思索を深めること、そして臆面もなくそれをFacebookで発信しているのは、それが自分を研くこと( =死ぬまで成長し続けること) だと信じているからです。「みっともなくて結構。いいじゃないか!」(^_^)
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さて、皆さんならどのようにコメントしますか?
そして、次回の「書評ワーク」の対象図書は以下になります。ではまた!
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(2013.11.21記)