人が書物を紐解き、内面に広がる思いに思索を深め、ふと他の人がどう感じるか聞きたくなった時、その問いかけに富田がどんな短文で応えたのか、シリーズでご紹介している今日はいよいよ最終回。
問いかけの内容は、社会人版キムゼミ1期生が「書評ワーク」という活動でアップした投稿。今日の問いかけは「話し方で気をつけていること、習慣はどんなことですか?」等です。
ゼミ生の投稿
K.Yさんの【書評ワーク】
書名: 『5000人を変えた! 話し方の新・習慣77』
≪議論したい内容≫
私が一番印象深かったのは、「コミュニケーションをとることは本来、疲れることなのです。疲れることを避けていたら人を牽引するような魅力のある話し方など到底できません。」というフレーズです。これは<ソのトーンで話す>ことと<心のテンションをいつもの3倍>でというテクニックの中にあったものです。
・・・・・・・(中略)・・・・・・・
みなさんが仕事(あるいはプライベートでも)においての話し方で気をつけていること、習慣はどんなことですか?ご自身の中で決められていることはありますか?社内・社外での1対1からプレゼン・講演など、また相手によるところもあると思います。
どんなことでもいいので教えてください。なかなかみなさんに会える機会がないので、コメントいただけると嬉しいです!よろしくお願いします。
富田のコメント
>> みなさんが仕事(あるいはプライベートでも)においての話し方で気をつけていること、習慣はどんなことですか?ご自身の中で決められていることはありますか?社内・社外での1対1からプレゼン・講演など、また相手によるところもあると思います。どんなことでもいいので教えてください。
まずは、初対面の時ですか。
おさらいになりますが、「第一印象は3秒で決まる」と言われてますよね。そしてその判断要素は、大きく分けて視覚・聴覚・言葉の3つ。それぞれが占める割合はアメリカの心理学者メラビアン氏による有名な「メラビアンの法則」では・・・
・視覚(見た目) 55%
・聴覚(声) 38%
・言葉(話す内容) 7% となっていますね。
「見た目(視覚)」、次に「声(聴覚)」で93%決まってしまう、と…
話し方の前に、まずはここをクリアしないといけないわけで、特にプレゼン・講演などでは、最初に登場した時の、身なり・姿勢・動作・視線の動き・声量・声の質等を3秒で判断され、その後前のめりで聞くか、腕組みをしてふんぞり返って聞くか、最初の姿勢が決まってしまうので怖いですね。
以前勤務していた会社では、人事部で長く研修業務を担当していましたが、新入社員研修ではこの点を徹底して教えました。極端に言えば「話す内容は、二の次でいい!どうせ新入社員で大したことは言えないのだから、明るく元気にハキハキした態度で挨拶しろ!」と教えてましたね…(^^;
で、肝心の話し方ですが、1対1の場面では「話し方=聞き方が9割」かも。 ゼミ代も書いている通り、まずは相槌が重要かと。無闇に相槌を打たない方がいいことはキム先生もおっしゃっていましたね。
あとは、時々首を傾げるとか、視線をどこにおくか、まじまじと相手の目を見つめ続けると圧迫感を感じさせるし、相手の立場によって考える。そして座り方、正面に相対して座るのがいいか、正対せずコーナーに90度で座り親密感を演出するのか、こうしたことが話し方の前提にありますよね。
自分が話す時は、まずゆっくりしゃべること。言いたいことがあると、つい早口になります。次に歳が若い方に話す時は、特に相手の反応を確認しながら、興味を示し方によって話の進め方を変えること。特に、おじさんは話が説教臭くなりがちなので気を付けてます。(^^;
ゆっくり話すことを心掛けるのは、プレゼンや講演の時もそうですね。どうしても限られた時間の中で話しを詰め込みたくなるので、早口になりがちです。なのでリハーサルの際には、持ち時間の8割程度で収まる分量に台本を抑えます。
また、本番では、話す内容が用意したシナリオから派生したものに拡散しがちなので、更に持ち時間を圧迫します。キム先生がその典型例?! (^^;
あと、話し方(表現の仕方) は、これはもう相手次第。どうしたら相手が一番理解し易いか、どのような言葉を選んだら一番真意が伝わるのか、試行錯誤しながら失敗も重ねながら会得していくしかないかもしれませんね。
というところかな…こんなコメントで参考になったでしょうか?(^^;
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さて、皆さんならどのようにコメントしますか?
10月29日(火)から開始したこのシリーズもいよいよ今回が最終回。26回に亘り連載をしてきましたが、様々な問いかけに対して自分の内面と向き合い、色々な棚から思いを引っ張り出して文字を紡いだように思います。
1年後、或いは3年後の自分が同様の問いかけに対してどのように答えるのか興味津々ですが、一旦これで連載は終了し、また次なる記事をアップしていきます。
ここまで読んで頂いた皆さま、ありがとうございました。m(_ _)m
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(2013.12.5記)