さて、これまでMac・iPhoneに昨年末からiPad mini Retinaモデルが加わって、これらの機器を連携して使うスタイルについて、ブログ記事を綴ってきました。
EvernoteやDropbox等のクラウドサービス、ミラーレス一眼の画像ファイルをWiFiで転送するEye-Fi mobi、時にはDeskConnect等のアプリも交えて、データの同期やファイルのやり取りに極力手間をかけないやり方を工夫してきた次第です。
そして、特にiPad mini Retinaモデルの高精細な液晶と7.9インチという絶妙のサイズのお陰で、書籍を裁断してスキャン(自炊)したPDFファイルによる読書スタイルが快適であることも紹介してきました。
となると、今やKindleを代表とする電子書籍についても触れないわけにはいきません。日本での黎明期は2010年に遡りますが、その頃から富田がどのような変遷を経て、電子書籍を購読している現在に至ってきたか、振り返ってみたいと思います。今回は、そのイントロダクションです。
電子書籍の黎明期
富田が、初めて電子書籍に興味を持ったのは、上記の通り2010年頃と記憶しています。SONYから電子書籍端末の「Reader」、そしてSHARPから「GALAPAGOS」が発売されたのです。
電子書籍も、ソニーの電子書籍ストア「Reader Store」、シャープの電子書籍ストア「GALAPAGOS STORE」、専用端末を必要としない紀伊國屋書店の電子書籍サービス「Kinoppy」等が起ち上がってきました。
この頃から、いよいよ電子書籍の時代が到来して、いずれは雑誌や新聞等の紙メディアはなくなるのではないか、等と喧伝されたものです。そうでないことは、歴史が証明しているわけですが、その後Kindleがアメリカから日本に上陸するまでは、電子書籍の普及は足踏みが続いたように思います。
日本版Kindleの登場
2007年に米国Amazonが開発、販売を開始したKindleのニュースは、日本にも度々登場するようになります。米国でも立ち上がりは順調ではなかったようですが、徐々に売上を伸ばし、2011年には紙媒体の売上を上回ったとのことです。米国は国土が広く、配送もコストがかかるため、Kindle版書籍の値段が低めに抑えられたことも普及を後押ししたのですね。
しかし、日本での登場は大きく遅れることになります。やはり日本語版書籍について、出版社との交渉が長引いたのでしょう。数々の障害を乗り越えて日本のAmazonがKindleをリリースできたのは2012年だったと記憶しています。
ご存知の通り、紙媒体の書籍をはじめ様々な商品を扱っていたAmazonがKindleサービスを提供すると、瞬く間に普及していきました。専用端末に加え、iPhoneやiPad、Android OSのスマホ・タブレットでもアプリが提供され、一度購入した電子書籍は、いつでもどこでもどの機器でも読めるようになったのです。
実際、富田も混み合った電車の中ではiPhoneで、スペースに余裕があればiPad miniで、明るい屋外や暗い寝室など液晶では見にくい、目に悪い環境ではKindle Paperwhiteと使い分けて、1冊の本を読み進めています。
なんといっても、どの機器で読んでいても、どのページまで読んだかクラウド経由で同期してくれて、別の機器で続きを読み出せる便利さは手放せません。そして、しおりを付けたり、マーカーで印をつけたり、全部ではないにしろコピー&ペーストでテキストを引用できるのはありがたいです。
2012年になって、楽天が電子書籍リーダーの発売を開始し、「楽天 kobo イーブックストア」でコンテンツの配信を開始しましたが、AmazonのKindleとはどんな勝負になっているのでしょうか。
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さて、今日はイントロダクションということで、ここまでにしましょう。続きは次回に。
ではまた!(^_^)
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(2014.2.18記)