Challenge Next Stage 〜目指せ!出版への道〜

時間と集中力の9割を、全体要素の1割に投下する

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前回は、あの東日本大震災から丁度3年という日に合わせて、社会人版キムゼミ卒業生の合宿で思いを新たにした点についてご紹介しました。

今回も、引き続き合宿で得た気付きについて書きたいと思います。

80:20の法則

世に有名な「パレートの法則」というものがあります。構成要素を大きい順に並べた時、上位20%の要素で全体の80%程度を占めることが多いという経験則ですね。

ビジネスシーンにおいて、「売上の8割は全顧客の2割が生み出している」というのが典型的な例です。よって、売上を伸ばすには、顧客全員を対象としたサービスを行うよりも、2割の顧客に的を絞ったサービスを行う方が効率的であるとされています。
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他にも以下のような例が挙げられています。

  • 売上の8割は、全従業員の2割が生み出している。
  • 仕事の成果の8割は、費やした時間全体の2割の時間が生み出している。
  • 故障の8割は、全部品の2割に原因がある。
  • 所得税の8割は、課税対象者の2割が担っている。

ただし、あらゆるケースに80:20の比率が当てはまるわけではなく、内容によっては、それが90:10の場合もあれば、70:30の場合もあるでしょう。80:20はあくまで経験上、最も頻繁に観察される比率ということです。

個人のタスクへの応用

80:20の法則は、仮説検証を行うときに、「100の手間をかけて100%の精度を狙うのではなく、20の手間で80%の精度まで検証できたら、次のステップに移ることが望ましい」といった意味合いでも用いられています。これは、ビジネスで最も重要な要素の1つであるスピードを意識させるための言い方ですね。

さて、今回のキムゼミ合宿では、発表者の一人から、「締め切りぎりぎりにならないと集中力が高まらないので、早い段階でなかなか手を付けられない。なんとかうまく時間をコントロールしたいがいい方法はないか。」とアドバイスを求める発言がありました。

それに対して、キム先生から次のようなアドバイスがあったのです。

「自分は講義・講演・プレゼン等の期日が決まったオファーがあった時、そのタスクが発生した時点で、ラフな構成や結論を出しておき、期日間近まで寝かせておく。そうすると一旦忘れるものの、頭の中では熟成が進んでいる。それによって、期日直前に一度決めたラフな構成や結論を素早く修正し仕上げることができる。これは経験則として言える。

更に、そのタスクにかける時間と集中力の9割を、大事なポイント1割に投入することで良い物になる。枝葉末節にいつまでも拘らないこと。」

まとめ

富田もITコンサルタントという仕事柄、クライアントに対して、問題点が10あれば本当に重要なのは2つだから、コンサルタントにかける時間の8割は、その2つの問題の改善や解消に努めようと働きかけています。勿論その問題点10の範囲や内容によって、更に1つに絞ったり、対象を3つに広げたりすることもあります。

キム先生のタスク内容と、職業が様々な合宿参加者のタスク内容は自ずと異なるわけですから、パレートの法則と同様、重要度合いが大きい要素順に並べて、10%の要素で全体の80%を占めるのか、30%の要素で全体の80%を占めるのか、良く見極めて柔軟に対応すれば良いと思います。

そして、キム先生のアドバイスに従って、全体の80%を占める要素に対して、持てる時間と集中力の90%を投下することが最も有効な対処方法になるでしょう。いずれにしても、「時間管理」は大きな課題ですね。

前回の記事で書いた、とても大切で貴重な “いまこの瞬間” を無駄に過ごさないためにも、様々な工夫を重ねていかねばと、改めて思う次第です。

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さて、今日はここまでにします。合宿で得た気付きについて、次回以降も引き続きご紹介したいと考えています。
ではまた!(^_^)

 
 

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(2014.3.12記)

富田 邦明

IT関係のコンサルタントをしております。
業務効率化・システム改善だけでなく、経営者視点のリスクマネジメントも同時に行い、人とテクノロジーのシナジー(相乗)効果を最大限にすること、そして、活き活きとした雰囲気で働ける環境作りを目指しています。

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