昨日からスタートしたゴールデンウィーク。首都圏は汗ばむほどの陽気で、春真っ盛りを通り過ぎて、初夏のようでした。
そんな中、都心に出かけましたが、GW前半は飛び石連休のせいか、普段の週末とあまり変わらない感じでした。
都心はうららかな日和
午前10時前に、都営地下鉄大江戸線の赤羽橋駅で降りて地上に上がると、青空をバックに東京タワーが綺麗に見えました。
この日は、ここから少し歩いたところの病院で定期健診を受けたのです。病院の前の植え込みでは、つつじが満開でした。
外は本当にうららかな日和です。
病院に入ると建物はまだ新しく、1Fには「タリーズ」があって入院患者さんもコーヒーを楽しんでいるなど、明るい雰囲気です。
受付機にプラスチックカード型の診察券を差し込むと、予約した内容が表示されます。「確認」をタッチすると、すぐに診察受付票がプリントアウトされます。
待機していた係の方が、すかさずクリアファイルにプリントされた診察受付票を入れてくれます。診察券も一緒に入れて、該当科目の受付に出せばそれで完了です。
病院の待合スペースや通路では・・・
目を待合スペースに転じると、それまでの明るい雰囲気が一変します。エアコンが効いているせいもあるでしょうが、空気がひんやりと、少し寒々と感じます。
病院ですから当然ですが、待合スペースに座っている方は、皆押し黙って目を閉じているか、うつろな眼差しで受付番号が表示されたパネルを見上げています。具合が悪そうにうずくまっている方もいます。
通路の窓は大きく、明るい日が差し込んでいますが、そこでは入院患者さんが車椅子で通ったり、点滴スタンドを引きながらゆっくり歩いています。
これも当然のことながら、入院患者さん達は自由に明るい外の世界に出ることはできません。
この場に身を置くと、健康な身体で検査にだけ来ていることに、後ろめたさすら感じてしまいます。
一通りの検査を終え、診察室で結果を聞かせてもらって、異常がないことを確認してホッとします。
この結果次第では、自分も自由に外の世界に出ることができなくなるわけですから…訳もなく胸をなで下ろしたわけです。
ドクターの「では、また1年後に検査に来て下さい。」という言葉をありがたく受け止めて、1年後の予約票を受け取りました。
クリアファイルに入れた診察受付票、診察券、健康保険証を会計窓口に提示すると、健康保険証を確認してすぐに診察券と会計番号がプリントされたペーパーを渡されます。
会計機が並んだエリアに行くと、ほどなくパネルに会計番号が表示されて、会計が可能になったことを知ります。
会計機に診察券とクレジットカードを差し込み、暗証番号を打ち込んで会計終了です。プリントアウトされた領収証を受け取って、病院の外に出ます。
地下鉄改札口への階段を降りながら・・・
外は、多くの車が行き交う大通りですが、思わず大きく深呼吸してしまいました。
来た道を逆に辿り、地下鉄改札口に向けて階段を降ります。都営大江戸線は地中深くを通っているので、5階分はあろうかという長さの階段を降りていきます。
その長さの階段を降りながら、こうして自分の足で、手すりに掴まることもなく、的確に足を運んでいられることに無性に感謝したくなりました。
「健康」でいると、それが当たり前のことに思えて、まるで「空気」と同じように、それがあるのが普通になってしまいます。
でも、こうしていられることが「奇跡」なのかもしれません。
あの「3.11」で、何気ない日常がどんなに大切で、どんなに抱きしめたくなるほど愛おしいものか、あれだけ痛切に感じたのに、いつのまにか忙しい日常に紛れて忘れてしまっている自分に、また気付かされました。
そんな、ゴールデンウィークの初日だったことを記しておきます。
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さて、今日はここまでにしますね。
ではまた!(^_^)
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(2014.4.27記)