さて、「今日は何の日?」シリーズ第10弾をお届けします。6月27日は、あの痛ましい事件が起こった日でもあります。
松本サリン事件
今からちょうど20年前、1994年6月27日、長野県松本市で、猛毒のサリンが散布され、死者8人・重軽傷者660人を出した事件が発生しました。
Wikipediaによると、一般市民に対して初めて化学兵器が使用されたテロ事件だそうです。
また、ずさん極まる捜査を実施した警察とマスコミのなれ合いの果て、無実の人間を犯人にでっち上げた冤罪・報道被害事件でもありました。
坂本堤弁護士一家殺害事件、地下鉄サリン事件と並んでオウム「3大事件」と呼ばれています。
今年の4月初めに松本を訪れましたが、北アルプスを間近に望み、水と空気がとても綺麗なことが印象的でした。
あの平和な風景が一変するような、怖ろしい事件があったとは、今となっては信じられません。
今日は「演説の日」
そして今から140年前、1874年6月27日、慶應義塾の三田演説館で日本初の演説会が行われました。
「演説」という言葉は、慶應義塾を創設した福澤諭吉先生が仏教語をもとに作ったもので、この日の演説で福澤先生は「日本が欧米と対等の立場に立つ為には演説の力を附けることが必要」と説いたのです。
演説というと、政治家の街頭演説などを連想しますが、スピーチと言い換えると少し身近に感じるでしょうか。
結婚披露宴のスピーチなどは、女性のスカートと同じで短い方がよい (^^; とも言われますが、要はいかに短時間に中身のあるスピーチができるか、ということですね。
こうしたブログのような文章表現とは別に、話し言葉で簡潔に分かり易く伝えることは、それはそれで鍛錬が必要です。
また、話す内容とは別にスピーチでは、話す人の印象が大事です。
「メラビアンの法則」を念頭に
「第一印象は3秒で決まる」と言われてます。そしてその判断要素は、大きく分けて視覚・聴覚・言葉の3つ。
それぞれが占める割合はアメリカの心理学者メラビアン氏による有名な「メラビアンの法則」では・・・
・視覚(見た目) 55%
・聴覚(声) 38%
・言葉(話す内容) 7% となっていますね。
「見た目(視覚)」、次に「声(聴覚)」で93%決まってしまう、と…
話す内容の前に、まずはここをクリアしないといけないわけで、特にスピーチ・プレゼン・講演などでは、最初に登場した時の、身なり・姿勢・動作・視線の動き・声量・声の質等を3秒で判断され、その後前のめりで聞くか、腕組みをしてふんぞり返って聞くか、最初の姿勢が決まってしまうので怖いですね。
以前勤務していた会社では、人事部で長く研修業務を担当していました。そこで、新入社員研修ではこの点を徹底して教えました。
極端に言えば「話す内容は、二の次でいい!どうせ新入社員で大したことは言えないのだから、明るく元気にハキハキした態度で挨拶しろ!」と教えてましたね…(^^;
見た目と声も鍛錬が必要というわけです。この点に留意して、いいスピーチができるように努めましょう!
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さて、今日はここまでにしますね。
ではまた!
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(2014.6.27記)