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7月14日は「廃藩置県の日」!この日が近代国家への幕開けだった!

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今朝は、FIFAワールドカップ決勝戦で、ドイツがアルゼンチンを延長戦という激闘の末に下し、24年振りの優勝を飾りました。

長いようで短く感じた夏のスポーツの祭典も終わってしまいましたね。次回2018年大会の開催地はロシアです。また、熱戦の日々を待ちたいと思います。

さて、「今日は何の日?」シリーズ第21弾をお送りします。今日は、近代国家誕生の歴史をお勉強してみました。

今日は「廃藩置県の日」

今から143年前、1871年(明治4年) 旧暦7月14日 (新暦8月29日) に、藩を廃止して県を設置する詔書が出されました。これを記念して、「廃藩置県の日」が制定されたのです。

廃藩置県が行われる以前、1869年の版籍奉還で江戸時代の藩はなくなっていましたが、旧藩主がそのまま藩知事となっていました。

明治政府は中央集権国家を確立するため廃藩置県を断行し、各県に中央政府から県知事を派遣しました。これにより、265年間大名が支配してきた藩が完全に廃止されました。

時の明治政府の内務卿、大久保利通は、その中心的役割を果たしたため、武士の怨みをかい、惨殺されてしまいます。

この廃藩置県によって「藩」が廃止され、「府」と「県」に一元化されることで、地方と中央政府が一体となった(統一国家化)のです。

廃藩置県の流れ

廃藩置県が行われて、現在の都道府県のようになるまでには、1871年(明治4年) ~1888年 (明治21年) までの17年ほどかかっています。

1871年 (明治4年) 旧暦7月14日 (新暦8月29日) の廃藩置県

各地にあった藩が廃止されて「県」になる。この時点での県の数は306県。

府県合併 (1回目)

1871年 (明治4年) 10月から11月にかけて府県合併が行われる。この合併で県の数は75県となる。

 (出典 : ピクシブ百科事典)


(出典 : ピクシブ百科事典)

府県合併 (2回目)

1876年 (明治9年) 4月と8月に2回目の府県合併が行われる。以後、1888年 (明治21年) 12月まで調整が行われて、現在の47道府県となるが、その後も府県境界の変更、樺太編入などの変転があった。

※ 事実上の薩摩藩の属国(附庸国)にして清の朝貢国(册封国)の扱いだった沖縄の廃藩置県は他府県より遅れ、1879年に行われた。この年琉球藩が廃止され、沖縄県庁が設置された(琉球処分)。

※ 東京都ができたのは戦後の1943年(昭和18年)7月1日から。東京市と東京府が廃止され、合併するようなかたちで東京都が設置された。当時の地方行政組織は「庁府県」と呼ばれ、「1都2庁2府43県」(「庁」は北海道庁と樺太庁)が存在した。北海道庁が北海道となり、都道府県と呼ばれるようになったのは戦後のことである。

近代国家として節目の出来事

ペリー来航に端を発した開国、鎖国の廃止から明治維新までを幕末と呼びます。

そして、江戸幕府第15代将軍徳川慶喜が政権返上を明治天皇に上奏し、この大政奉還により、明治新政府が誕生します。

戊辰戦争と版籍奉還の結果、明治政府が全国支配を実現させたのですが、政府直属の軍隊は存在せず、その財政基盤は旧幕府領を中心とする直轄地に限定されていました。

また、版籍奉還後も旧藩主(知藩事)による統治形式が踏襲されて、半独立国であった藩政の伝統が残っていたのです。

このように、新政府の基盤と権限は、欧米列強に対抗するための政策を推進するにはきわめて不安定でした。

さらに、新政に対する期待はずれから、各地で百姓一揆が発生したり、不平士族による政府高官へのテロ事件が発生するようになります。

そこで政府の権力強化をはかるため、1871年に廃藩置県を断行したのです。その結果、全国の徴兵権・徴税権が中央に集中し、各府県へは官僚(府知事・県令)が派遣されて、中央集権体制の土台ができあがった、というわけです。

これは一種のクーデターですが、これによって日本が実質的な近代国家の道を進むことになります。

そんな出来事が、今からわずか143年前に起こっていたのかと思うと、幕末から明治、そして大正・昭和・平成と、めまぐるしい時代の変化があったということに思いを致さずにはいられません。

なぜか、この平和な時代に安穏としていてはいけないな、と感じた7月第3週スタートの朝なのでした。

・・・・・・・
さて、今日はここまでにしますね。
ではまた!
 
 
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(2014.7.14記)

富田 邦明

IT関係のコンサルタントをしております。
業務効率化・システム改善だけでなく、経営者視点のリスクマネジメントも同時に行い、人とテクノロジーのシナジー(相乗)効果を最大限にすること、そして、活き活きとした雰囲気で働ける環境作りを目指しています。

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