関東地方も梅雨明けしてから、猛暑が続いています。東京では、猛暑日の予報が出ている7月24日となりました。
年始から205日目、年末まではあと160日です。
さて、「今日は何の日?」シリーズ第29弾をお送りします。
7月24日は、デジタル放送の移行が完了した日であり、アメリカのウォーターゲート事件で最高裁の判決が下った日です。というわけで、その歴史を紐解いてみました。
デジタル放送に移行して3年が経過
今から3年前、2011年7月24日、東日本大震災で大きな被害を受けた福島県、宮城県、岩手県 (被災3県) を除く日本の44都道府県で地上波のアナログテレビ放送が終了し、デジタル放送に完全移行しました。
BSアナログ放送も同日に終了したのです。延期となった被災3県でも、2012年3月31日にアナログ放送が終了しました。
SMAPの草彅剛くんが、この地デジカのキャラクターでCMに出ていたことを思い出します。
前年の2010年は、テレビ・エアコン・冷蔵庫を対象にした家電エコポイント制度が実施されて、地デジ対応のテレビ買い替えを促進しました。
我が家でも、エコポイントを活用して、後生大事に使っていたブラウン管テレビを大画面の液晶テレビに買い替えた記憶が蘇りました。
エコポイント終了後は、家電量販店のテレビ売り場が大幅に縮小されたことも記憶に新しいです。
ウォーターゲート事件で最高裁判決
そして今からちょうど40年前、1974年7月24日、ウォーターゲート事件でアメリカ最高裁が、ニクソン大統領と首席補佐官が事件対策を話しあう様子が収められた録音テープの引渡しを大統領側に命じる判決を出したのです。
ウォーターゲート事件とは、1972年6月にワシントンの民主党本部で起きた盗聴侵入事件に始まったアメリカの政治スキャンダルです。
このスキャンダルにより、リチャード・ニクソン大統領は、アメリカの大統領として史上初めて任期中に辞任することになりました。
その辞任に至るまでの、盗聴、侵入、裁判、もみ消し、司法妨害、証拠隠滅、事件報道、上院特別調査委員会、録音テープ、特別検察官解任、大統領弾劾、大統領辞任の全ての経過を総称してウオーターゲート事件といいます。
事件は、1972年の大統領選挙戦のさなかに、当時のニクソン共和党政権に対する野党の民主党本部があるウォーターゲート・ビル (ワシントンD.C.) に、何者かが盗聴器を仕掛けようと侵入し、警備員に発見されて警察に逮捕されたことから始まりました。
やがて、犯人グループがニクソン再選委員会の関係者であることが分かり、当初ニクソン大統領とホワイトハウスのスタッフは「侵入事件と政権とは無関係」との立場を取りました。
しかし、ワシントン・ポストなどの取材から、次第に政権内部がこの盗聴に深く関与していることが露見してしまいます。
さらに、事件発覚時に捜査妨害ともみ消しにホワイトハウスが直接関わり、しかも上院特別調査委員会により、大統領執務室で交わされた大統領と首席補佐官の会話を録音したテープが存在することが明らかになりました。
その後は、このテープの提出をめぐる攻防が始まります。
ニクソン政権は、この事件を調査するために設けられた特別検察官を解任するなど、明らかな司法妨害を行いました。
その結果、こうした不正なニクソン政権の動きに世論が猛反発することになります。
その世論の大きさに、議会は大統領弾劾に動きます。その結果、ニクソン大統領は弾劾の動きに抗しきれなくなり、アメリカの歴史上初めて、大統領が任期中に辞任することになったのです。
ニクソン大統領は、1974年8月9日に正式辞任し、2年2ヶ月に及んだ政治の混乱がようやく終息します。
当時のフォード副大統領が、後任の大統領に昇格しました。
フォード大統領は、ウォーターゲート事件の調査が終了した後、同年9月8日にニクソンに対する特別恩赦を行いました。
結局、誰が何のために不法侵入と盗聴を指示したかは未だに定かではありません。ニクソンもどこまで関わっていたのか明らかにならずに、事件は幕が下ろされました。
結局、自ら辞職したことでニクソンは現実に弾劾されず、有罪と判決されることもなかったのですが、恩赦の受理は実質的に有罪を意味したということです。
・・・当時は大変なニュースとして、日本でも報道されていたのを記憶しています。アメリカの現職大統領のスキャンダルが公になることも珍しかったですし、その内容が違法性のあるものだったからです。
真実は闇の中ですが、どうやら自身の保身のために行った権謀術数によって、自らの首を締めた結果となったようです。
我々からは遠い世界の出来事に思えますが、策を弄するのも過ぎたるは及ばざるがごとし、であるなとツラツラ思った朝なのでした。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2014.7.24記)