さて、「今日は何の日?」シリーズ第32弾です。
衆議院の選挙は「総選挙」と言いますが、参議院の選挙は「通常選挙」と言うそうです。そこで、今日はこの参議院通常選挙について、そして、過去の投票結果についてお勉強してみました。
参議院通常選挙とは
今から13年前、2001年7月29日は、第19回参議院議員通常選挙の投票日でした。
結果は、郵政民営化を推進した小泉純一郎ブームの影響を受けて、改選数121のうち自民党だけで64議席、公明党・保守党を合わせた与党で78議席の圧勝となりました。
そして今から7年前、2007年の今日は、第21回参議院議員通常選挙の投票日でした。
時の内閣は、第1次安倍内閣。結果は、改選数121のうち自民党が37議席の大敗、与党の過半数割れにより、ねじれ国会となり、決められない政治が続くことになります。
それではここで、参議院議員通常選挙についてWikipediaで調べてみましょう。
この選挙はもちろん、衆議院・参議院議員で構成される国会議員のうちの参議院議員を選ぶための選挙です。
参議院議員の任期は6年で、3年ごとに半数を改選することが、日本国憲法第46条に定められています。
なお、参議院議員通常選挙は任期満了による3年ごとの選挙のみを指し、これ以外の再選挙や補欠選挙は「通常選挙」には含まれないとされています。
なお、この選挙は全国規模の国政選挙ですが、総議員を一斉に選出するのではなく、半数を改選することから「総選挙」とは呼ばず、公職選挙法では3年ごとの選挙を「通常選挙」と呼んでいるとのことです。
議員定数は242人ですが、3年ごとの半数改選なので、選挙区73議席と比例代表48議席の121議席が選挙で争われます。こうした決め事も、公職選挙法に定められています。
選挙区は各都道府県に1つ置かれて、1人改選される31の県から、5人改選される東京都までいろいろです。
比例代表は全国統一で行われます。この点は、全国11ブロックに分かれる衆議院議員総選挙の比例代表制とは異なります。
第19回〜第21回選挙後の党派別議席数
上記の通り、2001年の今日行われた第19回選挙では小泉ブームで圧勝、2007年の今日行われた第21回選挙では自民党の大敗、と明暗が分かれています。
当然、2004年に第20回選挙が行われたわけですが、この時の投票日は7月11日。投票結果は、自民党・公明党合わせて過半数を維持して、小泉内閣が引き続き政権を担当しました。
では、この3回の選挙後の党派別議席数を比較してみましょう。
第21回選挙で、自民党が惨敗している様子がよく分かります。
この敗因は、郵政造反組復党問題や年金問題、相次ぐ閣僚の不祥事等が重なったことが主な要因として挙げられています。
そして、投票結果ですが、改選数121のうち、自民党の獲得議席数は37議席と、第15回参議院議員通常選挙 (1989年) 以来の歴史的大敗を喫したのです。
この結果、1955年の結党以来、初めて他党に参議院第1党の座を譲りました。
この自民党の自滅という追い風を受けて、野党第1党の民主党は改選60議席を獲得し、参議院で第1党となります。
これがその後、2009年8月の衆議院議員総選挙での民主党圧勝、そして政権交代に繋がったのですね。
しかし、その後はご存知の通り、2012年暮れの第46回衆議院議員総選挙で自民党が圧勝、政権を奪取し、自公連立政権が成立しました。第2次安倍内閣のスタートですね。
更に、2013年7月の第23回参議院議員通常選挙でも勝利し、ねじれ国会を解消したのでした。
・・・さて、最近ニュースでよく聞くのは、内閣改造人事の話題です。
首相と全閣僚が同じ人員の内閣としては、過去の佐藤内閣の425日を、2014年2月24日に超えて、戦後最長を記録しているそうです。
つまらない失言問題などで、閣僚交代がなかったのはいいことだと思いますが、反面、党内にはおあずけを食らっている議員が列をなしていて不満が鬱積しているとか…
政治素人には、なんだか内向きの議論としか思えませんが、政治の世界とは摩訶不思議なものです。
適材適所でうまくいっていると判断できるのであれば、2年でも3年でも同じ顔ぶれで安定した政治を司って欲しいと思うのですが、そうはいかないのでしょうか。
なんにしても、議員を選出するのは我々有権者です。少しでも優秀かつ誠実な議員を、国会に送り込みたいと思う猛暑が一段落した朝なのでした。
・・・・・・・
さて、今日はここまでにしますね。
ではまた!
・・・・・・・・・・・・
(2014.7.29記)