「今日は何の日?」シリーズ第41弾です。
今から15年前、1999年8月9日、日本の国旗・国歌を定める「国旗及び国歌に関する法律 (略して国旗国歌法 )」が成立し、同年8月13日に公布・即日施行されました。
この法律で、国旗は日章旗、国家は君が代と定められました。
国旗国歌法制定の背景
それでは、なぜ1999年になって国旗国歌法が定められたのでしょうか?
Wikipediaで調べたところ、概略以下のようです。
1996年頃から、公立学校の教育現場において、当時の文部省の指導で、日章旗 (日の丸) の掲揚と同時に、君が代の斉唱が事実上、義務づけられるようになった。
しかし、反対派は日本国憲法第19条が定める思想・良心の自由に反すると主張して社会問題となった。
埼玉県立所沢高等学校では卒業式・入学式での日章旗と君が代の扱いを巡る問題が生じ、1996年より数年にかけて、教育現場及び文部省を取り巻く関係者に議論を呼んだ。
また1999年には、広島県立世羅高等学校で卒業式当日に、君が代斉唱や日章旗掲揚に反対する公務員である教職員と文部省の通達との板挟みになっていた校長が自殺。これらを1つのきっかけとして法制化が進み、本法が成立した。
なるほど…こんな経緯があったのですね。
国旗国歌を巡る議論
先日閉幕したFIFAワールドカップやオリンピックなど、国際競技大会で「君が代」を聞くとき、スタンドでは選手と自国への応援として、自発的に日章旗 (日の丸) が振られています。
オリンピックや国際大会のメダル授与で、日章旗がポールに揚がり、君が代が演奏される時は誇らしくなります。
また、勝利した選手が自国の国旗を身にまとい、ウィニングランをするのも一般的に見られる光景です。
教育行政が学校の教員に国旗・国歌の指導を強制することに反対の立場をとる人々は、スポーツの応援の場での強制でない自主的な行動は国際的にも評価されるが、自国への自負心が他国への優越感「偏狭なナショナリズム」へと行き過ぎる危険もあり、民族主義に発展する危険な傾向であると主張しているそうです。
一方、賛成派は、日本国憲法第19条が定める「思想・良心の自由」と矛盾するものではないと主張し、反対派は憲法違反であると主張します。
国旗国歌を敬う意識は必要
現在の議論は、戦前の軍国主義への反省から、国家主義に陥らないよう戒める側面はあると思います。
また、現在の日本国憲法は「表現の自由」も保障しているわけですから、どのような意見を言ってもいいとは思いますが、国旗や国歌そのものを辱めるような行為は慎むべきではないでしょうか。
世界のどのような国でも、国民は自国に対して誇りを持ち、国旗や国歌に対して敬うのが当たり前です。
自分の小さい頃を振り返ると、「君が代」は大相撲千秋楽の表彰式が始まる時に流れるものであり、長らくお相撲のテーマだと思い込んでいましたが…(^^;
いずれにしても、小学校の時期に国旗や国歌について正しく教え、過去行き過ぎた国家主義があったことも合わせてしっかり伝えていくことは大事なことだと思います。
中学生や高校生になっても、「君が代」をまったく歌えない子どもがいたとしたら、どう感じますかね?
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2014.8.9記)