「今日は何の日?」シリーズ第47弾です。
1945年8月17日、他の新紙幣の発行とともに、初めて千円紙幣が発行され、流通が開始されました。
新紙幣発行の背景
第二次世界大戦の敗戦に伴い、物資不足に伴う物価高、即ち激しいインフレが発生します。
新千円札は、実は戦前から準備されていました。終戦前後に、紙幣発行権限が大蔵省から日本銀行へ移管される事情もあり、発行後数年間は日本銀行に死蔵されていたとのことです。
そして、終戦直後の1945年 (昭和20年) 8月17日に他の新紙幣の発行とともに流通が開始されました。
しかし、翌年の新円切替に伴い、発行から1年も経たず、1946年 (昭和21年) 3月2日限りで失効しました。
この新千円札が甲号券と呼ばれ、現在までB号券、C号券、D号券、E号券の5種類の千円札が発行されています。
歴代の千円紙幣
甲号券
表面は、日本武尊 (やまとたけるのみこと) です。
(1945.8.17発行開始、1946.3.2運用停止)
B号券
1946年の新円切替では、新紙幣 (A号券) が新たに発行されましたが、千円券の発行は見送られました。
しかし、その後もインフレが進み、A百円券の発行量が急増して、より高額面の紙幣が必要になったのが、千円紙幣復活の背景です。
表面は、聖徳太子です。
(1950.1.7発行開始、1965.1.4運用停止)
C号券
表面は、伊藤博文です。
(1963.11.1発行開始、1986.1.4運用停止)
D号券
このD号券から、長辺がそれまでより14mm短くなりました。
表面は、夏目漱石です。
(1984.11.1発行開始、2007.4.2運用停止)
E号券
これが、現在の千円紙幣ですね。表面は、野口英世です。
(2004.11.1発行開始)
自分の中で明確な記憶として残っているのは、伊藤博文が表面の千円札でしょうか。
聖徳太子は、五千円札にも一万円札にも登場しているので、千円札の明確な記憶はありません。
お年玉を貰って千円札が入っていると、無茶苦茶嬉しかったことは鮮明に思い出します。
そういえば、お年玉を貰わなくなって、ン十年が経つんだなぁ…と、遠い目をしてみる、お盆休みが終わる日曜日の朝なのでした。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2014.8.17記)