「今日は何の日?」シリーズ第98弾をお届けします。
今から37年前の1977年10月30日に、ハワイのアメリカ海兵隊員の宴会の席で始まった議論から、トライアスロンが考案されました。
トライアスロンの誕生
この時の宴会の席上、アメリカ海兵隊員達が「マラソン・遠泳・サイクルロードレースのどれが最も過酷か」と議論を始めました。
結局、その場で比較することができず、「この際まとめてやってみよう」ということになり、翌1978年、同地でアイアンマン・トライアスロンが行われることになりました。
いかにもアメリカらしいというか、日本で自衛隊員がお酒を飲んで始めた議論の末に、こうした催しが行われるとは、とても想像できません。
さて、このことがきっかけとなり、この時のレース距離スイム 3.8km・バイク180km・ラン42.195kmと、制限時間17時間でのレースが、アイアンマン世界選手権(Ironman World Championship)へと発展して、現在では、世界各地でハワイ本戦出場をかけた予選が開催されているそうです。
オリンピック種目に
1982年になると、3種目のレース距離を短縮して、スイム1.5km・バイク40km・ラン10km、合計51.5kmとした新たな国際基準が設定されました。
従来のレース距離に対し、1/4以下という短距離 (ショート・ディスタンス) となったわけです。現在では、このレース距離の大会が多くを占めているそうです。
そして、2000年9月、シドニーオリンピックでトライアスロンがいよいよ正式種目に決まりました。
競技時間の関係上、ショート・ディスタンス (短距離) 形式が採用されました。この時から、国際的には、「ショート・ディスタンス」を、「オリンピック・ディスタンス」と呼ぶようになったのです。
パラリンピックでは、2016年開催のリオデジャネイロパラリンピックから正式種目になる予定です。
・・・というわけで、日本でも競技人口が飛躍的に増えているというトライアスロンですが、元はといえばアメリカ海兵隊員がお酒を飲みながら始めた議論がきっかけで、競技が考案されたのですね。
そういえば、日本ではトライアスロンに熱中する企業経営者の方が多いと聞きます。過酷なレースを乗り切る体力・気力・胆力が、企業経営に活かされているのでしょう。
我が身を振り返れば、そうした方々の爪の垢でも煎じて飲まなければいけないな、と感じてしまう木曜日の朝なのでした。(^^;
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さて、今日はここまでにしますね。
ではまた!
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(2014.10.30記)