「今日は何の日?」シリーズ108回目です。
ABO式血液型とは
今から113年前の1901年11月14日に、オーストリア・ハンガリーのユダヤ人で医学者のカール・ラントシュタイナーが、ABO式血液型について論文を発表しました。なお、この時点では血液型がA型、B型、C型(後にO型に改称)の3つであるとされていました。
その後、第4の血液型が発表され、AB型と名付けられました。同時に、C型の名称がO型に変更されたのです。
この血液型は、血液の種類を表す型ではありません。 赤血球の表面には250種以上の表面抗原があるそうですが、A/B型抗原はその代表的な抗原となっています。
赤血球の表面にA抗原があるとA型、B抗原があるとB型、AとB,両方の抗原があるとAB型、両抗原が無いとO型となるそうです。
輸血の際に、同じ血液型がない場合は、O型であれば全ての人にOKと小さい頃教えられましたね。
血液型と性格
さて、血液型性格分類というものが昔から存在しますが、血液型と性格の関連性は科学的に証明されていません。
血液型性格分類に科学的根拠がないとされるにもかかわらず、時として当たっているように感じてしまいますが、これは心理学用語でいう「確証バイアス」というものがなせるワザだとか。
例えば、「A型は几帳面」という思い込みがあると、A型の人が几帳面に行動する場面ばかりに目が向くようになり、A型の人がいいかげんな行動をする場面があっても「めずらしい」の一言で済ませてしまうようなことを指しています。
ブラッドタイプ・ハラスメントの存在
最近では、さまざまなハラスメントが存在しますが、ブラッドタイプ・ハラスメント (通称ブラハラ) というものもあるそうですね。
これは、血液型によって人の性格を判断し、相手を不快や不安な状態にさせる言動のことをいいます。
採用面接で血液型を尋ねて、合否の判断材料にすることなどが実際に行われていたとか。
血液型のように本人によって選択できない遺伝情報に基づいて、人を否定的に捉えること自体が差別行為といえます。
もし、このような「血液型差別」が行われているとしたら、それは人種差別と同様のことです。身長が高い、低いで、その人を評価できないように、血液型によって評価を変えることは言語道断です。
軽いジョークのつもりでも、そうした意識をきちんと持っていないと、思いもかけず人を傷つけることがあるので、十分気をつけたいですね。
ABO式血液型以外の分類方法
特殊なABO式血液型として、稀血 (まれけつ) と呼ばれる亜種があるそうです。Rh-型も稀血扱いされる事があるのですが、その存在率はABO式の稀血よりずっと高いようです。
調べてみると、血液型は複雑で奥が深いです。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2014.11.14記)