「今日は何の日?」シリーズ119回目です。
今から494年前の1520年11月28日に、大航海時代のポルトガルの航海者・探検家であるフェルディナンド・マゼランが、南アメリカ大陸南端のマゼラン海峡を発見して太平洋に到達しました。
マゼランは航海途中、1521年にフィリピンで戦死しましたが、残された艦隊が1522年に史上初めて世界一周を達成したのです。
マゼランの功績
マゼランは、1519年にスペイン王の信任を得て、スペイン船5隻の艦隊を率いてスペイン・セビリアを出発しました。
そして、マゼラン自身は世界一周を成し遂げてはいないものの、人類初の世界一周航海(周航)を達成した艦隊は、「マゼランの艦隊」として後世に名を残しています。
発見した海峡がマゼラン海峡と呼ばれるようになったほか、マゼラン星雲、マゼランペンギン、宇宙探査機マゼランなど多くのものが、航海者マゼランの名にちなんで名付けられました。
また南米、パタゴニアや太平洋の名はマゼランが名付けたとされています。
マゼランの功績は、太平洋の広大さの発見により地球の概ねの大きさを示し、地球が丸いことを証明したことです。そして、世界の地誌の確立に大きく貢献しました。
未知の世界を開拓する精神
マゼランは、南米大陸に到達後、南下を続け西の海へ通じる海峡を探しますが、途中乗組員の反乱など幾多の苦難に遭遇します。
そして、とうとうマゼラン海峡を発見するわけですが、その航程は艱難辛苦の言葉通りのものだったのです。
航海術も今と比べれば雲泥の差の時代に、航海図のない航路を進むことはどんなに大変だったことでしょう。
しかし、そうした先人達の開拓者精神によって、今の時代があるわけです。既に地球上で人類が足を踏み入れていないのは、深海の一部だけでしょうか。
そうした地理的なことだけでなく、人が生きる道を考えると、既に先人が踏み固めて作った道以外に、新たな未踏の地に踏み出し、自分が歩いた後に道ができる、という生き方もあります。
自分が心底その地に足を踏み出したい、と考えた時、人はどう決断するのでしょうか。未知への不安、恐怖もあるでしょう。人に相談したら、100人が100人「やめとけ」と言って引き止めるでしょう。
仕事や家族や家やその他この世のしがらみが多ければ多いほど、新たなリスクを背負って新たな道に踏み出すことは容易なことではありません。
しかし、そのしがらみに負けて、一歩を踏み出さなかったら、一生を終える時に心底後悔することになると確信できるのなら、やはりその一歩は踏み出すべきです。
どちらの道を選択しても、いずれも悔いは残るものです。だとしたら、どちらの悔いが少ないか、ということで決断するしかないのではないでしょうか?
・・・と、そんなことを考えた金曜日の朝なのでした。
・・・・・・・
さて、今日はここまでにしますね。
ではまた!
・・・・・・・・・・・・
(2014.11.28記)