さて、「今日は何の日?」シリーズ第141回をお送りします。
今から32年前の1982年12月26日に、米「タイム」誌が選ぶパーソン・オブ・ザ・イヤーに、初めて人間以外の物としてコンピュータが選ばれました。
パーソン・オブ・ザ・イヤー
パーソン・オブ・ザ・イヤーは、1927年にスタートし、第1回の受賞者はアメリカの飛行家のチャールズ・リンドバーグでした。
開始当初は「マン・オブ・ザ・イヤー(Man of the Year)」と称していたそうですが、男性だけでなく女性も対象だったので、1999年に「パーソン・オブ・ザ・イヤー」へ改名されました。
「マン・オブ・ザ・イヤー」を称していた時代は、女性が選ばれたときに「ウーマン・オブ・ザ・イヤー(Woman of the Year)」としていたとか。
1998年からインターネット投票が始まり、2001年には日本の田代まさしが、組織票で1位を獲得しましたが、当然投票結果は無効となりました。
そして、翌年以降は投票フォームに人名を入力する方式から、あらかじめタイム誌がノミネートした人物の中から投票する方式に変更されたのです。
特定個人以外の受賞者
これまで人間以外の者が選ばれたのは、1982年の「コンピュータ(The Computer)」の他に、1988年の「危機に瀕した地球(The Endangered Earth)」の例がありました。
それぞれ「マシン・オブ・ザ・イヤー(Machine of the Year)」、「プラネット・オブ・ザ・イヤー(Planet of the Year)」とされたのです。
また、特定の個人が選ばれなかったケースは以下の通りです。
1950年 「アメリカ兵(The American Fighting-Man)」
1956年 「ハンガリー動乱で戦った人々(Hungarian Freedom Fighter)」
1966年 「25歳以下の人々(The Generation Twenty-Five and Under)」
1969年 「アメリカの中流階級(The Middle American)」
2003年 「アメリカ兵(The American Soldier)」
2006年 「あなた(You)」
2011年 「抗議する人(The protester)」
2014年 「エボラ出血熱と闘う人々(Ebola fighters)」
・・・というわけで、2014年を振り返って、日本の「マン・オブ・ザ・イヤー」を選ぶとしたら誰でしょうね?
ソチオリンピック、世界選手権を制覇し、大怪我を乗り越えてグランプリファイナルを連覇し、いよいよ今日から全日本選手権に挑む羽生結弦選手は、弱冠20歳ですが候補に入れたいですね。
優勝した時のコメントよりも、大怪我をした後の「試練を与えてもらって成長できる自分は幸せ者だ。」というコメントが鮮烈に記憶に残っています。
どんなにつらい時があっても、彼の言葉を思い出すことで、きっと励まされることでしょう。
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さて、今日はここまでにしますね。
ではまた。
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(2014.12.26記)