さて、今日は「母親大会記念日」だそうです。
「母親大会記念日」の由来
今から60年前の1955年 (昭和30年) 6月7日に、第1回母親大会が東京で開催されたことを記念して制定されたそうです。
母親たちの社会活動の意欲が、この大会によって高まったと言われています。
発端は、1954年にビキニ環礁でアメリカによる水爆実験の事件で世界に衝撃が起こったことによります。
同年に女性運動家平塚らいてう等による「原水爆禁止」の訴えがきっかけとなり、「原子戦争の危機から子どもの生命を守る母親の大会を」として、1955年6月に日本母親大会が誕生したのです。
同じ年の7月に、世界68カ国が参加して世界母親大会をスイスで開催したとか。
「母親大会記念日」に思うこと
ビキニ環礁で水爆実験が行われたのは、僕が生まれる前の年でしたから、当然記憶にはありません。
ただ、唯一の被爆国である日本で、核実験に対する猛烈な反対・拒絶反応があったことは想像に難くありません。
母親たちが、もう二度と戦争に子どもたちを送り込みたくない、特に核戦争の危機は絶対避けなければならない、といういてもたってもいられない気持ちから一致団結したのだと思います。
その日本母親大会も数を数えて、今年は61回目を迎えるそうです。
現在の活動については、よく存じ上げないのですが、冒頭の昨年の大会の画像を見ると「戦争する国づくり反対」の文字が見えます。
以下の文章については、ご批判もあろうかと思いますが…
国会で議論されている有事法制整備に関して「戦争法案」であるというレッテルを貼り、日本が戦争に突入するための法整備を進めているのはけしからん、という論調も聞こえてきますが、それは少し違うのでは、と思います。
「不戦の誓い」を明記した憲法の精神はもちろん遵守する必要がありますが、不安定な中東・東アジア情勢を考えれば、日本そして日本人を守るための備えも不可欠でしょう。
そうした意味で、なんでもかんでも一緒くたにして「戦争法案」というレッテルを貼り、頭から反対するのは、とても危険なのでは、と思うのです。
真摯な思いがベースにあるとしても、日本母親大会が安易に扇動されるようなことにならなければいいのですが…杞憂であれば良いのですが。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2015.6.7記)