さて、今日は「戦後民主主義到来の日」だそうです。
「戦後民主主義到来の日」の由来
今から66年前の1949年 (昭和24年) 7月19日に、新しい民主主義の到来を謳った青春映画『青い山脈』が封切られたことを記念した日です。
この映画は、石坂洋次郎の小説『青い山脈』を映画化した作品で、監督は今井正、主演は原節子、池部良でした。
物語は、東北地方の港町を舞台に、若者の男女交際をめぐる騒動をさわやかに描いた青春小説です。
小説『青い山脈』は、日本国憲法が施行された1947年 (昭和22年) 5月の翌月から朝日新聞に連載され、民主主義を啓発させることに貢献したそうです。
この映画の主題歌は、藤山一郎と奈良光枝により歌われ、国民的愛唱歌になりました。誰でも耳にしたことのある歌ではないでしょうか。
「戦後民主主義到来の日」に思うこと
調べてみると、新聞に連載が始まった当時は、既に「教育基本法」や「学校教育法」も施行されていました。
しかし、こうした新法に基づく学校はほぼ皆無で、戦前の「中等学校令」に基づく旧制・高等女学校や、「高等学校令」に基づく旧制・高等学校の形態がほとんどだったようです。
そんな中で登場したこの小説は、実に新鮮だったでしょうし、それを映像化した世界には、きっと驚きがあったことでしょう。
それから70年近く、民主主義もすっかり根付いたわけですが、果たして本来の機能を果たしているのか分からなくなってきました。
今回の安保法案の強行採決について、戦後民主主義の崩壊であると野党は主張します。
あの衆参ねじれ国会が続いた時期には、何も決められない何も進まない政治と非難され、国民が選挙で選択した今の政治で、やっと決めることができる、進められる体制となったものの、それはそれで非難される。
まあ、声高に政権を批判しても、逮捕されず弾圧もされない日本は平和でありますが、何か違和感を感じます。
・・・というわけで、「民主主義」とは何ぞや、ということを改めて考え直す必要があるな、と感じた「戦後民主主義到来の日」の朝なのでした。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2015.7.19記)