さて、今日は「航空安全の日」。広島・長崎に続いて、慰霊の祈りを捧げる日を迎えました。
「航空安全の日」の由来
今から30年前の1985年 (昭和60年 ) 8月12日、東京羽田発大阪伊丹行きの日航機123便が、群馬県の高天原山の尾根 (通称「御巣鷹の尾根」) に墜落しました。
乗客乗員のうち、奇跡的に命が助かった4名を除く520名が亡くなるという、航空機史上最悪の事故となりました。
墜落の原因は、金属疲労による圧力隔壁破壊とされています。
遺族らがつくる「8・12連絡会」が編集したメッセージ集のタイトルから「茜雲忌」とも呼ばれます。
「航空安全の日」に思うこと
日航機事故というと、社会派作家・山崎豊子氏の作品「沈まぬ太陽」を思い出します。
日航機墜落事故をモデルとして、航空会社に勤務する社員と彼を取り巻く人々の描写を通して、人の生命にかかわる航空会社の社会倫理を表現した作品です。
初めて読んだ時は、その重厚な作風と内容に圧倒されたことを覚えています。
あの事故により、人生が大きく変わらざるを得なかったのは、亡くなられた方々のご遺族・ご友人だけではなく、日本航空に勤務する社員達もそうだったのです。
一生涯背負う十字架の出現を、ある日突然自らの身に感じた彼達・彼女達の苦悩や懊悩はいかばかりだったのでしょうか…
あれから30年・・・暑い夏を迎えて、亡くなられた520名の方々、そしてそのご遺族・ご友人の悲しみと無念さを思い、慰霊の祈りを捧げる「航空安全の日」の朝なのでした。
沈まぬ太陽〈1〉アフリカ篇(上) (新潮文庫) | ||||
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2015.8.12記)