閑話休題。
さて、最高気温が一桁台の寒さが続いていましたが、今日のお昼は3月中旬の陽気になりそうです。
そんな今朝の目覚めの折に、亡くなられた高倉健さんの座右の銘が、なぜか記憶の中から脳内アンテナに響いてきました。
これも何かのご縁ということで、今日はそれを書き留めておきたいと思います。
死の直前に書かれた手記
高倉健さんは、2014年11月10日に悪性リンパ腫で、83歳の生涯を閉じました。
死の4日前に完成させた手記が、月刊誌「文芸春秋」に掲載されたのですが、これは同誌が戦後70年企画として、自身の戦後と映画人生を振り返る原稿を依頼したものだったそうです。
手記は原稿用紙16枚分。
その最後には、自身の歩みを
「出逢った方々からの想いに応えようと、ひたすらにもがき続けてきた」
と記し、交流のあった比叡山延暦寺の大阿闍梨、酒井雄哉氏から贈られたという
「往く道は精進にして、忍びて終わり、悔いなし」
という言葉で締め括っています。
苦悩は幸福の一里塚、一層の奮起を
締め括りの言葉について。
行く道は精進にして
辛いことがあっても、それは精進である。
自分を高めるために必要なことなのだ。
忍びて終わり、悔いなし
それを我慢したまま、たとえそれで終わることがあっても、自分の向上にとっては確実にためになっているのだから悔いはない。
という意味です。
ま と め
つい先日、このブログで「春が来ない冬はない」と書きましたが、たとえ冬の間に息絶えたとしても悔いはない、ということです。
それは、ゴールに辿り着くことを目標に置くのではなく、ゴールを目指す過程で自分のベストを尽くすことを目標とする、という意味に通じます。
明日息絶えたとしても、今日まで悔いを残さず生きてきたか。
世に「三流は逆境に弱音を吐き、一流は逆境に可能性を語る」と言います。
自分の努力不足を棚に上げ、回りのせいにしていないか、ちょっとうまくいかなかったから、すぐに諦めたりしていないか、自問自答が必要です。
一流は、無理だと思えるような状況でも可能性を探し、勝機を見出し、果敢に勝負します。
というわけで、自分自身を反省し、自分自身を叱咤激励する朝になりました。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2016.2.9記)