さて、先日のブログ記事で「失敗力」をどう育み、失敗した経験を肯定的に捉えて、次に活かしていくかについて書きました。
今日は、その「失敗力」で過去に起こったこと全てを肯定し、未来を拓くことについて書いてみます。
過去は変えられないが、解釈は変えられる!
「過去と他人は変えられない。しかし、未来と自分は変えられる。」と言います。
確かに、過去に起きた出来事やしでかした失敗などの事実を変えることはできません。
しかし、その事実をどう捉えるかは、解釈次第で変えることができます。
若い頃、何回も失恋したとします。
そのことをずっと嘆いていたら、「ああ!自分はなぜもてないんだ…これまでは不遇のX年だった」となってしまいます。
そうではなく、「もてるために必要なことを学んできたX年」と肯定的な解釈に変えたらどうでしょう。
あるいは、数々の失恋をしたからこそ、もててもてて仕方がない人が絶対に持つことができない「もてない者の苦悩や視点」を持てたし、「もてない者の気持ち」を慮ることができるようになった、と解釈してみてはどうでしょう。
そのことが自分の強みになっていれば、苦い失恋を経験した過去を全肯定することができるはずです。
そうすれば、「どうせ自分は…」と自己否定に陥ることなく、前に向かって行動することができるでしょう。
「コネクティング・ザ・ドッツ」を実感する
故スティーブ・ジョブズがスタンフォード大学の卒業式で行った有名なスピーチは、「コネクティング・ザ・ドッツ」(点と点をつなげる) 」というエピソードから始まります。
ジョブズが学生当時どう役立つのかわからず、自分の興味のあるままに学んだカリグラフィの授業が、後のマッキントッシュの美しいフォントを生み出したという話です。
「先を見て点をつなげることはできない。できるのは過去を振り返って、点をつなげることだけだ。
だから将来、その点がつながることを信じなければならない。直感や運命、人生、カルマ、何でもいいからそれを信じること。
点がつながって道となることを信じることで心に確信を持てる。たとえ人と違う道を歩むことになっても、信じることだ。」
僕は、60年近く生きてきました。そして、過去を振り返れば、点と点がつながっているのが、まざまざと見えるようになりました。
ある点はキラキラ輝いていますが、ある点はその時にはどん底まで落ち込んだように感じ輝きを失っています。
でも、どん底だと思ったのは誤りで、長〜いトレンドで見れば、上昇カーブの中で一時的に下降線を描いていただけのことでした。
全てを肯定し、未来を拓く!
そのように自分の過去の解釈を全て肯定的に置き換えれば、現在の自分も絶対的に肯定されることになります。
そうすれば、恐れることなく行動することが可能になり、これからの未来を、すなわち人生まるごとを全肯定できるようになるでしょう。
「人間万事塞翁が馬」です。
生きていれば、いい時もありますが悪い時もあります。それに一喜一憂することなく、そうした経験は全て肥やしになり将来につながるのだと、肯定的に捉えていくことが大切なことだと思います。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2016.2.15記)