さて、昨日はサラリーマン川柳に倣って、過去の失敗やつらかった事をネタにして笑い飛ばし、過去を全て肯定しよう、と書きました。
過去に起きた事は変えられませんが、その解釈を変えることで、自分の中で蓋をしてきたことを思いきって外に出す。そうすれば、自己肯定感を高めることができるはずだからです。
今日は、ソフトバンクグループの創業者である孫正義氏とAppleのCEOであるティム・クック氏の最近の発言から、その自己肯定感を参考にしてみたいと思います。
孫正義氏の切り返しに見る自己肯定感
孫正義氏というとTwitterのユーザーとして有名ですが、ある日Twitter上であるユーザーが孫氏について、「髪の毛の後退度がハゲしい」というつぶやきをしたそうです。(失礼な輩ですね!)
まあ、言われた方は面白いわけはないと思いますが、それに対する孫氏の切り返しがフォロワーを唸らせました。
「髪の毛が後退しているのではない。私が前進しているのである。」
さすがとしか言いようがありません。髪の毛が少々後退しようが、それがどうした?私は日々進化しているのだ。それに比べたら髪の毛など微々たることだ。という自負がないと、こんな言葉は出ないでしょう。
これだけの自己肯定感を持つ。人間、こうありたいものです。
頭髪ネタでいじられた孫正義氏の見事な切り返し – ITmedia PC USER
ティム・クック氏のカミングアウトに見る自己肯定感
Appleのティム・クック最高経営責任者 (CEO) は、「ビジネスウィーク」誌に寄せた手記のなかで、自らが同性愛者であることをカミングアウトしました。
この手記で、クック氏は「自らのセクシュアリティを公に話すのは今回がはじめてだ。」と語り、続けて「明確にさせてほしい。私は同性愛者であることを誇りに思っている。同性愛者であることは、神から与えられたすばらしい贈り物のひとつだと考えている。」と綴っているそうです。
その理由は、手記によると、クック氏は同性愛者であるおかげで、次のような鋭い社会的視点が得られたからだ、としています。
「マイノリティであることの意味をより深く理解し、別のマイノリティに属する人々が、日々どのような困難にぶつかっているかを知ることができた。そのおかげで、人の気持ちを思いやれるようになり、人生がより豊かなものになっている。」
そして、「過去を変えることはできないが、過去に学んで、別の未来を生み出すことはできる。」と、同氏は述べたといいます。
AppleのCEOが、このようにカミングアウトすることは、同じようにマイノリティの立場で悩んだり苦しんだりしている人々に、大きな勇気を与えるのではないでしょうか。
ティム・クック氏「同性愛者であることは、神からの贈り物だ」 AppleのCEOがゲイをカミングアウト
最後に
孫正義氏のユーモラスな切り返し、ティム・クック氏のカミングアウト、これらは一見なんの関係もないように見えますが、その実、お二人には確固たる自己肯定感という共通項があると思います。
自分も含めて多くの人は、他人から言われることや世間の目などを気にして、生き方がブレがちになる怖れがあります。
そこにしっかりした自己肯定感があれば、ブレることなく進んでいけるのではないでしょうか。
ここで、「トム・ソーヤーの冒険」の作者であるマーク・トウェインの言葉を思い出しました。
人生は短く、他人と言い争い、謝罪し、胸にわだかまりを抱え、最後の審判を待つような時間はない。
人生にあるのは人を愛する時間だけだ。たった一瞬の人生は、そのためだけにある。
自分を含めた人を愛し、慢心・傲慢は廃しつつ、謙虚さも兼ね備えた自己肯定感という基軸を持ち、ブレない人生を歩んでいきたい、そんな風に思うのです。
・・・・・・・
さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
・・・・・・・・・・・・
(2016.2.21記)