さて、先日「地方創生・・・読みたいマンガ発見! “地方は活性化するか否か マンガでわかる地方のこれから” 」という記事をアップしました。
とても面白く読めるこのマンガの作者である こばやし たけし氏と石破大臣のトークセッションが、あるイベントで行われたので、今日はその内容を見てみたいと思います。
「地方創生フェス in ヒカリエ」の開催
2016年2月27日に、東京渋谷のヒカリエホールで「地方創生フェス in ヒカリエ」が開催されました。(こちらの記事参照)
このフェスは、地方創生を「自分ゴト」と捉えにくい首都圏の方々が、実際に「地方創生アクション」を行っているパネリスト、アドバイザーの話を聞き、地方の魅力を再発見しながら、自分の「地方創生アクション」の第一歩を考えるきっかけを作る場として開催されました。
そして、フェスの第1部では、石破茂地方創生担当大臣の挨拶のあと、「地方は活性化するか否か マンガでわかる地方のこれから」の作者である こばやし たけし氏と石破大臣のトークセッションが行われたのです。
この画像は、こちらの記事から引用させて頂きました。
自分ができることを「自分ゴト」として取り組むことが大切
トークセッションでは、まず こばやし氏から女子高生が地方都市の現状と活性化策について語り合うマンガを書いたきっかけについて紹介がありました。
「地方の負の現状について、自分のような40代の中年が訴えても響かない。じゃあ、女子高生をキャラクターにして代弁してもらおう、というのがスタートでした。」
それに対して、石破大臣は「キャラクターがとにかく可愛いし、知事や市長、議員など偉い人が出てこないのもいいところ。大人の意見を代弁する役割として女性教師が出てくるが、これがまたかわいい。」とベタ褒め。自身のブログでも勧めているほどだとか。
そして、お二人は「カネで賑わいを作っても定着は難しい。賑わいでカネを作れる街を目指すべき」と口を揃えます。
こばやし氏は、自身の友人の例を挙げています。
その友人は、古い倉庫兼店舗をリノベーションして、カフェとパン屋を経営しています。
そのお店は、午前中は近所のお年寄りが、夕方以降は仕事帰りの人で賑わっています。まさに地域の交流の場になり、賑わいでビジネスを作っているのです。
地方創生という大きな言葉で他人事のように捉えるのではなく、できることは限られるとしても、この友人の例のように、自分ゴトとして捉えてこつこつ取り組んで行くことが結果的には地域の活性化につながるのではないか、と こばやし氏は指摘しています。
最後に
トークセッションで、石破大臣は次のように結んだそうです。
「自分ごととして捉えることはとても大切です。統一地方選挙の投票率が低迷し、立候補者探しにも困るような状況で地方がよくならないと言われても困ります。主権者はあくまで、そこに住んでいるあなたたちです。」
以前にも書いたことですが、地方によっては自治体もそこに住んでいる人も「過疎化は止められない…限界集落化はこの地域の定めだ…」という諦めムードが蔓延しているとか…
地方創生は、国がやっていること、地方自治体がやっていること、という「他人ゴト」と捉え、そんなことをしたってうまくいかない、と批判ばかりしている人もいます。
やはり、大上段に構えるのではなく、知恵を絞って自分にできることをする、という「自分ゴト」の取り組みを積み重ねていくことが、この日本の将来を明るくするためには大切なことだと思います。
自分も何ができるか、どうしたら地方創生に貢献できるか、引続き研究を続けていきたいと思います。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2016.4.13記)