Challenge Next Stage 〜目指せ!出版への道〜

地方創生・・・ ” 移住したい町No.1 ” 福岡県糸島市の取り組みに注目!

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さて、ゴールデンウィークも終盤の週末を迎えました。

今日は、最近注目を集めている福岡市のお隣にある糸島市について、見てみたいと思います。

糸島市とは?

糸島市は、福岡市の西隣にあり、面積は 216.15㎢、人口約10万人、面積は福岡県内第6位、人口は県内第8位の市です。(地図クリックで拡大)

糸島市

一見するとどこにでもある里山の町ですが、福岡市内のコンビニや書店には特集本が並び、「移住したい町No.1」という呼び声も高く、移住者も観光客も増え続けているそうです。

イメージが変わるきっかけは今から20年前。景勝地として有名な二見ヶ浦に「サンセット」という名のカフェができたことです。

このあと糸島の海はサーファーが集う場所となり、海岸沿いに個性的なカフェが増えていきました。

現在では、海沿いの道は二見ヶ浦から33・3キロ続く「サンセットロード」として知られ、観光客の押し寄せるスポットとなっています。

「ブランド糸島」確立への取り組み

月形 祐二 糸島市長は現在、「ブランド糸島」の確立を公約に掲げ取り組んでいます。

平成の合併により、糸島市は海岸線、田園、中山間地域まで様々な環境が揃い、肉、魚、野菜から調味料までバラエティ豊かな質の高い食材が生産されています。

一つの市でこれだけの食材が揃う強みを活かし、例えば水産関係では、天然マダイの水揚げ量が全国1位、サワラも高級料亭が取り扱うほどの質を誇っているとか。

また、国内では稀少となった純粋な和種のハマグリが、徹底した資源管理により市内で水揚げされるようになっています。

こうした地道な取り組みが全国で認められ、東京の松坂屋や伊勢丹新宿店、高島屋などの百貨店で糸島産食材が販売されるようになっています。

移転してきた九州大学との連携

九州大学は、平成17年度から30年度にかけて段階的に伊都新キャンパスへの移転を進めています。

そして、糸島市は九州大学と協力して、農業分野で新品種の作物の研究を進めたり、水産業では「獲る漁業」から「育てる漁業」への転換などに取り組んでいます。

また、子どもたちの教育面でも関係を深めています。

九州大学の学生に協力してもらい、夏休みの中学生向けに「伊都塾」という取り組みを始めています。

午前中は大学生が中学生の勉強を指導し、午後から大学での研究を披露し、中学生が大学に直接触れる機会を提供しています。

さらに、小学生を対象とした「九大寺子屋」も始めています。これは子育て支援の一環となっています。

また、糸島市は産と学を結びつけるコーディネーター役を担おうとしています。

例えば、糸島市と九州大学、住友理工株式会社で三者協定を締結し、2016年4月から高齢者向けの補助器具の研究実用化を目指す研究施設「九州大学ヘルスケアシステムLABO」を開所しました。

九州大学が素材を研究し、その成果を基に住友理工で器具を開発する。それを仲立ちするのが糸島市の役割となっています。

最後に

糸島市は、福岡市中心部まで30〜40分で行ける距離にあり、福岡市と共存維持を図っています。

市内の土地区画整理事業を推進し、また人口減少に伴い周辺部で増えている空き家を活用して、田舎暮らしを検討している人たちの移住受け入れを進めています。

さらに、子育て世代を多く呼び込むための、「九大寺子屋」のような子育て支援策を充実させる計画が進んでいます。

また、今年11月13日には、福岡市と共同で「福岡マラソン」を開催予定です。

福岡市の都心部から自然豊かな糸島を約1万人が駆け抜けるこの大会は、「全国ランニング大会100撰」に選ばれるほどの高い評価を得ているとか。

このように、福岡市と一緒に発展できるようないい関係を築くことは、糸島市における地方創生のカギを握る一つと言えるでしょう。

今後も、あの手この手と知恵を絞っていく糸島市に注目したいと思っています。

・・・・・・・
さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
 
 
・・・・・・・・・・・・
(2016.5.7記)

富田 邦明

IT関係のコンサルタントをしております。
業務効率化・システム改善だけでなく、経営者視点のリスクマネジメントも同時に行い、人とテクノロジーのシナジー(相乗)効果を最大限にすること、そして、活き活きとした雰囲気で働ける環境作りを目指しています。

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人生のセカンドステージを、ポジティブ&アクティブに過ごすことを目指して、アラカン(アカウンド還暦)世代の筆者が思いを綴るブログ。
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