さて、今日はNECグループのファイナンスカンパニーが、新電力会社への出資をきっかけに新たな取り組みを開始したとのニュースについて注目しました。(こちらの記事参照)
新たな取り組み内容
NECキャピタルソリューション(株)は、官公庁や自治体に強いNECグループの強みを生かして、地方創生や地域活性化を支援するとともに、新事業や投融資の機会を掘り起こすとしています。
環境・エネルギー事業分野で5年後を目途に、経常利益ベースで10億円程度を目指すとか。
この4月に「環境・エネルギー推進部」を新設し、本業のリース、ファイナンスの強化につなげるとともに、エネルギーの供給から需要までの流れで、新たな事業機会の創出を計画しています。
エネルギー分野の取り組み
同社は、2015年10月に地域活性化を目的に浜松新電力 (浜松市) に出資しました。浜松新電力は、浜松市内で再生可能エネルギーの地産地消を推進する新電力 (PPS) で、今年4月から電力供給を始めています。
これをきっかけに、NECキャピタルソリューションはこれまで取引のなかった5社程度を新たに顧客として獲得したそうです。
浜松新電力の設立に参画したことにより、他の自治体に広げられるプラットフォームを構築することができ、今後は家畜の大量のふん尿処理で困っている自治体に対してバイオガス発電所へ投融資するなど、地域の活性化につなげていくとのことです。
最後に
企業グループのファイナンスカンパニーと言えば、グループ会社の設備投資に必要な資金を提供する、あるいは設備調達の際にリースなどの機能を提供することからスタートしていました。
それが今では、地方自治体の課題解決に取り組むコンサルティング機能を持ち、必要な事業に投融資するなどの機能を持つようになりました。
逆に言えば、そうした展開をしていかなければ、業界で生き残れないとも言えます。
いずれにしても、こうした取り組みが地方自治体の役に立ち、地方創生に結びつけばいいのですが…
商業ベースの取り組みであれば、当然損失が生じれば撤退という事態に陥るでしょう。
行政とうまく連携して、単なる商業ベースだけの取り組みに終わらせて欲しくないと思う次第です。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2016.5.28記)