(画像出典元はこちら)
さて、以前当ブログで佐賀県では知事の陣頭指揮のもと、新たな取り組みを進めていることをご紹介しました。
今回、西日本初となる「マイクロソフトイノベーションセンター」が佐賀市に開設されることが決まったというニュースがありました。(こちらの記事参照)
そこで、今日はその内容を確認することにしました。
「さがすき推進事業」の推進
佐賀県では、2015年夏に「さが創生推進課」が発足しました。そして発足早々、山口祥義知事から県民の『佐賀にはなんもなか』という意識や発言をなくすためにどうすればいいか考えてよ」と課題が投げかけられました。
山口知事は、ご両親が佐賀県出身で現在50歳、1989年に東京大学法学部を卒業後、自治省 (現:総務省) に入省、2015年1月に現職についた方です。
就任後、知事の指示により「サガプライズ!」「さがデザイン」「佐賀さいこう (最高、再興) 」「ひとづくり・ものづくり佐賀」「子育てし大 (たい) 県」など、さまざまなキャッチフレーズが生まれたそうです。
そして、「さがすき推進事業」が新たにスタートしました。
「マイクロソフトイノベーションセンター」の開設
新たな取り組みを開始した佐賀県に、今回イノベーションセンターが開設されることが決まりました。
開設の目的は、ICT (情報通信技術) 分野に強い人材の育成を通じて地域再生を実現することです。
佐賀県、日本マイクロソフト、佐賀大学、佐賀市、人材派遣会社「パソナテック」の5者が、「イノベーションセンター」を佐賀市に開設することで合意し、先日 (2016.5.30) 佐賀市内で連携協定を締結しました。
(画像出典元はこちら 右から、佐賀県の山口祥義知事、森本宏一・パソナテック会長、樋口泰行・日本マイクロソフト会長、宮﨑耕治佐賀大学長、秀島敏行佐賀市長)
人口減少時代の中で、最先端技術の習得や人材の交流を通じて、若者の県内定住や起業支援、企業誘致の促進に生かしたいとしています。
県やパソナテックが昨年、鳥栖市にテレワーク推進のオフィスを設置したことなどを契機に、今回の開設が実現したとのことです。
同センターの開設予定地は、JR佐賀駅から徒歩で数分の場所で、今年の10月オープンを目指しています。
日本マイクロソフトによると、同センターが発足するのは西日本で初めてであり、これまでは技術の習得や特定分野の支援が主でしたが、地域再生を目指すのは初の試みだそうです。
イノベーションセンターの内容
同センターで受講できるのは、自宅などで働きたいと考えている女性や学生、高度な技術を身に付けたい社会人などを予定しています。
日本マイクロソフトが最新の機器などを導入し、パソナテックの社員などが講師となり、初年度は200人以上の受講生を目指すそうです。
受講料は原則無料の見通しで、他分野との連携や社会人の学び直しなどにも役立てる狙いがあるそうです。
さらに、佐賀大の学生を対象にした就業実習を行い、単位として認定する方向で調整が進んでいます。
同センターには、個人が仕事や勉強をする場所「コワーキングスペース」や、法人向けの仕事場「シェアオフィス」(個室4室) も設置される予定です。
今後は、地元のNPO法人や企業、学校などとの連携も積極的に行うとしています。
こうした総合的な取り組みにより、UIJターンの促進、新産業の創出、佐賀市の中心市街地のにぎわい創出、などにもつなげていきたいとしています。
最後に
イノベーションセンターとしては西日本初、そして地域再生を目指すのも初めてという取り組みです。
最先端技術の習得による新事業創出、あるいは起業支援などにより若者の県内定住が進んだり、企業誘致が促進されれば大きな効果が期待できそうです。
子育てや介護で離職せざるを得ない女性や、地元での就職や起業を望む若者、高度なスキルを発揮したい社会人などが、イノベーションセンターで学び、大いに活躍できるチャンスを手にするといいですね。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2016.6.11記)