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さて、東京都知事選挙を契機に、東京一極集中の是非についての論評を目にする機会が増えました。
そこで、今日はイケダハヤト氏がアップした、以下の記事を読んで考えたことをアップします。
イケダハヤト氏について
同氏は、「まだ東京で消耗してるの?」という、ちょっと刺激的 (挑発的?) なタイトルのブログで毎日情報発信しています。
勤めていた会社を退職後、高知県の限界集落に居を定め、ユニークなスタイルで発信しているので有名な方です。
同氏のことをいろいろ言う人はいますが、それは意見の相違でしょう。ただ、言えるのは僕は同氏のようなスタイルの発信はしません、というか、できません。
イケダハヤト氏の指摘
さて、今回のブログ記事ですが、以下の書籍に関する指摘が主な内容です。
東京一極集中が日本を救う (ディスカヴァー携書) | ||||
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まず、イケダハヤト氏は次のように指摘しています。
ズバズバ!と東京集中のメリットについて教えてくれると思いきや、申し訳ないですが、この本を読むかぎりでは「東京一極集中が日本を救う」とは思えません……。
そして、そう指摘するポイントとして、次を挙げています。
- 「高齢者が元気で長生きしようと思えば、東京は暮らすのにふさわしい街」とあるけど、それはある程度健康で、ある程度お金がある人の話じゃない?
- ロンドンやニューヨークと同じく、これから東京の家賃は高騰していくけど、その点はどうするの?高層マンションにみんな住むの?
- 「満員電車はマシになった」とあるけど、そんなことないんじゃない?
- AIやロボットによってこれから都市部の雇用も減っていくけど、その点はどうするの?
雇用の減少、家賃の高騰、格差の拡大、貧困の蔓延。それこそが東京の課題であり、日本の課題だと思いますけどねぇ。
そして、同氏は強調したい点として、集中=悪だとは考えておらず、問題は貧困が蔓延することであり、もっと具体的にいうと、家賃が高騰して住みにくくなることを挙げています。
そして、田舎であれば家賃は安いし、ネットも繋がるので、やり方次第でビジネスを伸ばすことは可能であり、割とすぐ「地方創生」できちゃうのではないか、と言います。
まとめ
これまで「地方創生」に関するテーマで、さまざまな情報に接してきました。
安倍政権は、「東京一極集中の是正」を掲げ、中央省庁の地方移転をはじめ、さまざまな施策を掲げています。
僕も、近い将来、首都直下型地震が起こる可能性が高いことを考えると、あまりにいろんなものが東京に集中することはリスクが高いのではないかと考え、一極集中の是正に賛成です。
そして、「地方創生」に必要なのは、その地方の「稼ぐ力」であり、そのための施策として、その地域の特性を生かした「観光」「食」「特産品」が注目されています。
その一方で、イケダハヤト氏のように独自のスタイルでビジネスを確立し、情報を発信している人もいます。
さまざまなスタイルがあって良いわけですから、表面的なことで好き嫌いを言うのではなく、そこに学べるものがあるのであれば、学んでいく姿勢が大事なのではないか、と思う次第です。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2016.7.16記)