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さて、昨日は東京都知事選に出馬した小池百合子氏が築地市場の移転問題について「立ち止まって考える」と発言したことの意味について考えてみました。
そこで今日は、自民党・公明党の推薦候補となった増田寛也氏が、立候補以前に主張してきた「東京一極集中の是正」について、どう臨むのかについて書いてみます。
増田寛也氏の立候補前の主張
増田寛也氏は、かつて岩手県知事や総務相を歴任されてきた方です。また、以前から、東京一極集中に強く懸念を示し、「地方消滅 – 東京一極集中が招く人口急減 (中公新書) 」など一連の著者としても有名です。(こちらを参照)
過去には、地方間の税収偏在を是正することを目的として地方法人特別税を導入し、結果的に東京都の税収の一部を地方に再配分することになったルールを作った方です。歴代都知事はもちろん都議会は全会一致でこの税の再配分に反対してきました。
しかし、都知事選に出馬した増田氏は、「当時と違って、今の東京はオリンピック・パラリンピック開催を控えた時期であり、そうした政策は馴染まなくなってきた」と説明しています。
そして、都知事としての政策がこれまでの主張通り「東京一極集中の是正」になるのか、というとどうもそうではないようです。
立候補する時に公約として掲げた中に「東京と地方がともに繁栄する真の共生社会の実現」がありました。(こちらの記事参照)
現在の増田寛也氏のホームページでは…
ただ、増田氏の現在のホームページを見る限り、そのような表現はなく、以下のような表現が見られるだけです。
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『子どもの貧困をなくし、生活困窮者に寄り添う「地域共生社会」の実現』という表現がありますが、具体的な内容はどういったことなのでしょうか?
都知事選出馬前は、「東京一極集中の是正」を主張していた増田氏ですから、都知事になってどういうスタンスをとるのか、説明があっても良いと思うのですが…
昨日の小池百合子氏に関する記事にも書いた通り、政府が「東京一極集中の是正」に向けて取り組んでいる地方創生施策に対して、東京都知事となったらどのような役割を果たすつもりなのか、しっかりとした意見を聞いてみたいと思っています。
地方消滅 – 東京一極集中が招く人口急減 (中公新書) | ||||
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というわけで、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2016.7.26記)