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さて、「今日の一言メモ」第727回です。
「一寸の虫にも五分の魂」
「一寸の虫にも五分の魂」とは、小さく弱い者にも、それ相当の意地や根性があるのだから、どんな相手でも侮ってはならないという例えです。
体長わずか一寸(約3㎝)の虫でさえ、その半分にあたる五分の魂があるという意味からこう言われています。弱者を侮ることへの戒めや、自分の意地を示すときなどに使います。
精魂を込める
ビジネスの世界に目を転じてみると「やっつけ仕事」という言葉があります。やっつけ仕事とは真剣に行うわけでも、技能を投じるわけでもなく、適当に表向きや形だけ取り繕う仕事の仕方、及び、そういったやり方で済ませた仕事のことを言います。
仕事を始めた段階や途中までは真剣に取り組んでいても、最後に面倒くさくなったり、早く仕事を切り上げるため、適当に済ませてしまった場合も、やっつけ仕事に入るでしょう。
逆に「精魂を込めた仕事」という言い方があります。とにかく精神を集中して、自分の持てる能力を全て注ぎ込んで仕上げる仕事というイメージです。
野球では「一球入魂」という言い方があります。投手が投げる一球一球の球(たま)に精神を集中して投ずることを指します。
精魂を込めた仕事は、自分の「作品」となる
仕事をしていると、時間に追われてやっつけ仕事になったり、こなすのに精一杯になったりします。
でも、自分の存在意義を賭けた、ここぞという仕事もあるはずです。そんな時は、自分の「作品」を作り上げるつもりで、その仕事に精魂を込めることが必要でしょう。
その結果、例えその作品が上司など周囲に評価されなかったとしても、その過程で全精力を注ぎ込んだことに嘘偽りがなければ、それでいいと思います。
もちろん、精魂込めて取り組んだ仕事が、いつかは作品として周囲に評価されるように精進しなければなりませんが。
自分で自分を褒めることができる、そうした作品をいくつ残せるかが、仕事をする上で大切なことだと思うのです。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2021.5.26記)