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さて、「今日の一言メモ」第809回です。
「亀の甲より年の功」
「亀の甲より年の功」とは、年長者の豊富な経験は貴重であり、尊重すべきものだという意味です。
亀は万年生きると言われており、それに比べれば人生の八十年程度は短く感じるとしても、年長者の経験から身につけた知恵や技術は貴ぶべきだということです。
本来は、「亀の甲より年の劫」と書くそうです。「劫」は、きわめて長い時間を指していて、「甲」は甲羅を指し、「甲」と「劫」の同音をかけてできたことわざだそうです。
「年の功」を正しく発揮する
今日10月16日は、「ボスの日」です。日頃お世話になっている上司などに、感謝の気持ちを込めてプレゼントしたりするそうです。
かつて、戦後の高度成長期から日本の会社では年功序列制度が当たり前でした。知識・能力・リーダーシップはともかく、年の功がまず必要だったわけです。
現代では年功序列は崩れたはずですが、男性優位・年齢優先といった過去の呪縛は、まだまだその引力を保っているように思われます。
多くの組織で、知識・能力・リーダーシップが優れているかどうかではなく、勤務年数を重ねて経験を積んでいるかどうかで役職に就いている人が多いことを感じています。
そうした役職者で性格が良ければまだしも、偉そうにふんぞり返ったり各種ハラスメントに及ぶ困ったちゃんの場合は、部下になった方が気の毒です。
やはり年の功を発揮するためには、経験に裏打ちされた知識・能力・リーダーシップを兼ね備えることが必要でしょう。そして、部下に適切に仕事を任せていくシェアードリーダーシップを発揮し、その部下をうまくサポートしていくフォロワーシップを担うことも大事です。
そうでないと、単なる老害に陥ることになってしまいます。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2021.10.16記)