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「あんぱんの日」
今から148年前の1875年(明治8年)4月4日に、銀座木村屋が、あんぱんを明治天皇へ献上することになりました。天皇・皇后両陛下が東京の向島にある水戸藩の下屋敷でお花見をする際、お茶菓子として、お出しするためです。
当時の経営者である木村親子は、日本を象徴する国花で、季節感を表現できる「桜」に注目して、奈良の吉野山から、八重桜の花びらの塩漬けを取り寄せ、あんぱんに埋め込んだそうです。
酒種のパン生地と餡の甘味に桜の塩漬けが絶妙で、この味なら自信を持って献上できると、木村親子は確信しました。そして、この「桜あんぱん」を、天皇は召し上がりました。
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陛下は大変気に入り、ことのほか皇后陛下のお口に合い、「引き続き納めるように」という両陛下のお言葉を戴くことになりました。
以来、店頭のあんぱんにも桜の塩漬けがへそ押しされ、「桜あんぱん」がお目見えしたのです。このことから明治天皇に献上された4月4日は、「あんぱんの日」として記念日に認定されているのです。
「それゆけ!アンパンマン」
あんぱんといえばアンパンマンですが、その作者であるやなせたかし氏が人気漫画の「それゆけ!アンパンマン」を発表したのは1969年(昭和44年)です。
やなせ氏が、困っている人を助けるヒーロー像を作り上げたのは、自身の悲惨な戦争体験があったからだそうです。
当時、やなせ氏はインタビューで、「普遍的な正義とは、困っている人を助けることだと思っている」と話しています。こうして、常に困っている人を助けるアンパンマンが誕生したのです。
誰かのためにと思えば、自分のこと以上に頑張れる
アンパンマンのテーマソングには、次のような歌詞が登場します。
なんのために生まれて なにをして生きるのか
答えられないなんて そんなのはいやだ!
人は生まれる時は一人、そして、死ぬ時も一人です。でも、生まれてから死ぬまでの間に、実に多くの人と関わり、助け助けられ、傷つけ傷つけられ、思い思われて多くの時を過ごします。
やなせ氏は「困っている人を助けることが、普遍的な正義」と語っていますが、「正義」と大上段に構えなくとも、誰かのお役に立つために生きるのが人の道であり、自分のこと以上に頑張れるのではないかと思います。
自分のためにということだけだと、サボったり力を抜いたりしてしまいます。でも、誰かのためにと思えば、サボることなく一生懸命取り組むことができるはずです。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2023.4.4記)