Challenge Next Stage 〜目指せ!出版への道〜

地方創生・・・退任し閣外に出た、石破茂・前地方創生担当大臣の記者会見に見る現行憲法への思い

0

0

0

0

0

アイキャッチ画像(画像出典元はこちら)

さて、内閣改造を終えた安倍首相は、この内閣を「未来チャレンジ内閣」 と命名し、「最優先課題は経済だ」と表明しました。

そして、これまでの内閣で安倍首相を支えてきた石破茂氏は閣外に出て、「ポスト安倍」に備えるとしています。

まずは、2014年9月3日に地方創生担当大臣に就任以来、これまで2年近くの尽力に対して、お疲れ様と申し上げたいです。

日本の将来が懸かっていると言って過言ではない「地方創生」に向けて、危機感を共有し、国の施策をリードしてきた功績は大と言えるでしょう。

今日は、8月3日の辞表取りまとめの臨時閣議後に記者会見した石破氏の発言から、地方創生とは直接関係はないものの、注目すべき憲法に関する発言について見てみたいと思います。(こちらの記事参照)

そもそも「憲法」が拠って立つところは何か?

その記者会見で、石破氏が憲法に関して述べている部分について、少し長くなりますが記事から引用します。

「今の日本国憲法ってのは、よくできている憲法です。しかし、昭和21年という、今から70年前に作られたものである以上は、時代に合わなくなった部分より直したほうが時代に適合する部分が当然ございます。『不磨の大典』とか、そういうものではございません。であらばこそ、改正規定があるのであって、私、若い頃、(元首相の)竹下登先生に『改正条文まで含めて日本国憲法だからな』って言われたことをよく覚えております」

「はっきりしているのは、この憲法が、サンフランシスコ条約発効以前に、すなわち主権回復する前に作られた憲法であるということです。日本が主権を回復していない中にあって作られた憲法でございますので、独立主権国家に必要な条文というのが入っておりません」

「ですから、サンフランシスコ条約が発効して、主権国家として独立を回復したときに、それは補完的な条文として、主権国家としての必要な条文は必要で…、『加憲』と言ってもいいですな、されるべきであったということは、私の変わらざる思いでございます。ですから、それは9条でもございましょうし、あるいは前文に関わる部分でもございましょう」

「分かる人は分かっているんでしょうが、(国家の)独立を守るのが軍隊、国民の生命、財産、公の秩序を守るのが警察。同じ実力組織であっても、その果たすべき役割が全く違うのだということを、学校でも全く教わりません。社会に出ても教わりません。『自衛隊って警察の大きなものなんでしょ』っていう、そんな認識も大勢の方が持ってらっしゃいます」

「だけど、国家の独立を守る組織と、国民の生命財産、公の秩序を守る組織は、その理念も編成も違うものでございます。そこをどう考えますか、ということですね。いきなり9条の改正っていうよりも、『国家主権って何ですか』『軍隊って何ですか』『警察って何ですか』っていうことをご理解いただいたうえで、どう考えますか、ってことです。」

「『(改憲の議論は)慎重に』というのは、『時間かけて』ということじゃなくて、主権者である、つまり、憲法改正の国民投票を行うことができる日本国民に対して、賛成でも反対でもいいです、正確なファクトの理解をいただいたうえでご投票いただくということが、われわれ発議者の義務でございますので。とにかく、国民のご理解を得た上でなければ、国民投票になど付してはならんということだと、私は思っております」

我々は「正確なファクト (事実) の理解」ができているか?

当ブログでも、機会を捉えて何度か憲法について書いてきました。今年5月の憲法記念日にも、こういう記事をアップしました。

その記事の最後に、次のように書きました。

ちなみに、現行憲法が公布されて満69年、一度も改正されることなく、その原本は未だに旧仮名遣いのままです。

戦争はしない、とする「不戦の誓い」は絶対変えてはいけませんが、このまま何も改正せず放置し続けることは、怠慢ではないのでしょうか…

石破氏が記者会見で言われたように、『国家主権って何ですか』『軍隊って何ですか』『警察って何ですか』と問われた時に、我々は明解に答えることができるでしょうか?

「戦争反対」大変結構です。でも、それが即「自衛隊反対」に短絡的に結びつくのは如何なものでしょう?「自衛隊」=「戦争をする軍隊」なのですか?

僕は、自衛隊というと、どうしても以下の記事を思い出してしまいます。

【自衛隊への感謝】ある女子高生の怒り

こうした自衛隊の存在を考えると、とても「戦争をする軍隊」などとは言えません。

というわけで、石破氏の言う「正確なファクト (事実) の理解」が、とても大切だと感じた内閣改造後のある日の朝なのでした。

・・・・・・・
さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
 
 
・・・・・・・・・・・・
(2016.8.5記)

富田 邦明

IT関係のコンサルタントをしております。
業務効率化・システム改善だけでなく、経営者視点のリスクマネジメントも同時に行い、人とテクノロジーのシナジー(相乗)効果を最大限にすること、そして、活き活きとした雰囲気で働ける環境作りを目指しています。

コメント

人生のセカンドステージを、ポジティブ&アクティブに過ごすことを目指して、アラカン(アカウンド還暦)世代の筆者が思いを綴るブログ。
Consulting Office SMART代表/富田邦明が人となりをお伝えするために運営しています。

詳しいプロフィールはこちら