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さて、3回に亘って出版への道を志すことになった経緯を振り返ってみました。
第1回 登山に例えると、次の山に登るには、今の山から一度下山する必要がある
第2回 ブログに4年間、毎日投稿した記事が醸成したもの
第3回 ブログ以外で毎日継続してきたことが、蓄積・発酵を補完する
今日は、実際に出版できたとして、その本を読んで欲しい想定読者をどのように考えているのか書いてみます。(まだまだ未整理ですが…)
定年前後のシニア世代が想定読者
実際、書籍に纏めたものを読んで欲しいのは、定年前後のシニア読者です。主として、50代〜60代の男性が中心になるでしょう。
この層に属する、いろいろな人と話してみると、会社や役所という組織を引退した後の生き方について、あれこれと悩んだり不安を抱えているが、具体的にどうしていいか分からない、という方がほんとに多いのです。
もっと具体的な想定読者の人物イメージをあげてみます。マーケティング用語にある「ペルソナ」というモデルです。
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鈴木和夫
55歳
男性
会社員 都内某企業の部長職
都内に住む
妻、長男 (22歳) 、長女 (20歳) の4人家族
ゴルフ、読書が趣味
SNSは苦手だが、友人の勧めでFacebookを使い始めた
Twitter、Instagram、LINEなどまで手が出せない
数年前にガラケーからスマホに変えたが、PCは苦手
できればプライベートまでPCを触りたくない
子ども達の独立も間近で、定年後の将来に漠然とした不安を持っている
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いわば典型的な50代サラリーマンのイメージでしょうか。
鈴木和夫さんに伝えたいこと
鈴木さんの人物像を見ると、会社員としては部長という管理職に昇進し、子育ても順調で、現状にはさしたる悩みはないようですが、会社勤めを終えた将来に漠然とした不安を抱えている、といった感じです。
将来に不安を持ちつつも、具体的な計画を検討したり立てたりといった積極的な行動は取っていないと思われます。
不安はあるものの、まだ深刻な悩みにはなっていないようですね。いわば、いつかは真剣に向き合わなければいけないと思いつつ、その課題を先送りしている状態といえます。
何かのきっかけがあれば、その課題に正面から向き合うはずです。
翻って、我と我が身を振り返った場合、何が55歳で会社をアーリーリタイアメントさせて、フリーランスという不安定な道を選ばせたのか、という点に思い至ります。
ざっと思い付くのは、以下のようなことです。
- ロールモデル (お手本にしたい人) の存在
- 自分の強み (積み重ねたキャリア、特にIT) を活かしたい
- ひと様のお役に立ちたい
- これまでの「常識」にとらわれたくない
- 組織に縛られず、すべて自己責任で仕事をしたい
- 満員の通勤電車・無駄な会議・窮屈なネクタイとおサラバしたい
この中では、最初の「ロールモデルの存在」が大きかったです。人間、やはり知っている世界しか想像することはできません。
ペルソナで設定した鈴木和夫さんも、将来なりたい自分を思い描く時に「ああいう人になりたい!ああいう生き方をしたい!」という具体的な存在がいないとイメージを描きにくいでしょう。
では、僕が実際にロールモデルと考えたのは、どういった人々だったのか。この点を次回、ご紹介したいと思います。
では、また!
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(2018.1.6記)