Challenge Next Stage 〜目指せ!出版への道〜

147 「変わりたいのに変われない」のは「変わらない」ことを決心しているからだ! 〜徒然なるままに〜

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これまで、電子書籍端末の変遷を綴り、「Kindle Paperwhite」から「iPad mini」に行き着くまでをご紹介してきました。

そして、現在はKidle版電子書籍をiPhone5も加えて読んでいるのですが、最近読み、今また読み返している「嫌われる勇気」について、どうしても書きたくなったので少し横道にそれてみます。

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アドラー心理学を紹介した「嫌われる勇気」

本書の冒頭に、次のような一文があります。

本書は、フロイト・ユングと並び「心理学の三大巨頭」と称される、アルフレッド・アドラーの思想 (アドラー心理学) を、「青年と哲人の対話編」という物語形式を用いて纏めた一冊

心理学というと、とっつきにくい感がありますが、この本については富田がセルフブランディングを学んだ「自分をつくる学校」の学長である安藤美冬さんが「2013年ナンバーワンと言える書籍!」と絶賛している他、身の回りの人達がこぞって読み、そして絶賛している本です。

ブログで書評をアップされている方々も多く採りあげています。ブログだけを対象に「嫌われる勇気 書評」でググってみると、かなりの数がヒットします。

検索結果の最初に表示されたのは、僕のブログ師匠でもあるjMatsuzaki氏による書評です。書評としては、こうした方々の優れたアップにお任せして、今日は富田が感じたことについて書いてみます。

承認欲求を満たそうとするのは何故いけないのか?~書評「嫌われる勇気」by岸見一郎、古賀史健~ | jMatsuzaki

富田の心に響いたこと

まず、この本は「第一夜 トラウマを否定せよ」から、哲人とその哲人に疑問を投げかける青年の会話からスタートします。

ここでキーワードを拾ってみます。

アドラー心理学では、今この現在があるのは過去の原因によるものだというフロイト的な「原因論」ではなく、ある目的に沿うために現在があるのだとする「目的論」の立場をとる

引き籠もりの人がいた場合、その人は「不安だから、外に出られない」のではなく、「外に出たくないから、不安という感情を作り出している」と考える

我々は「原因論」の住人であり続ける限り、一歩も前に進めない

アドラー心理学では、フロイト的なトラウマの議論を明確に否定する

いかなる経験も現在の行動を説明することはできない 現在の行動は、自分の経験によって決定されるのではなく、経験に与える意味によって自ら決定したものである

現在「不幸」であるなら、それは「不幸であること」が自分自身にとっての「善」だと判断したのだ

人は常に「変わらない」という決心をしている

ライフスタイルが先天的に与えられたものではなく、自分で選んだものであるのなら、再び自分で選びなおすことも可能なはずである

ライフスタイルを変えようとする時、我々は大きな「勇気」を試される

変わることで生まれる「不安」と、変わらないことでつきまとう「不満」がある

不幸であると感じることは、過去や環境のせいでもなく、ましてや能力が足りないのでもない 「幸せになる勇気」が足りていないのである

ここで、富田の心に響いたのは、人が「変わりたいのに変われない」と言っているのは、じつは「変わらない」という決心をしているのだ、という見方です。

変わることで生じる様々な「不安」より、変わらないでいることによる「不満」を選択しているというのだ、ということです。実はこの変わることに対する「不安」を乗り越える「勇気」が足りないから、結果として変われないのだとアドラーは指摘します。

自分の好きな仕事をしようとしても、養うべき家族がいるから無理、住宅ローンを抱えているから無理・・・と色々できない理屈をあげつらうのも、そうした不安を乗り越えても好きな仕事をやるのだ!という「勇気」が足りないのだという指摘です。

う〜む、再度読み返してみても目から鱗です。実際にアドラー心理学を理解するには、長い年月が必要とされているので、もう少し深く読んでみたいですね。

・・・・・・・
さて、今日も長くなってきたので、次回に続けることにします。
ではまた!(^_^)

 
 

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(2014.2.22記)

富田 邦明

IT関係のコンサルタントをしております。
業務効率化・システム改善だけでなく、経営者視点のリスクマネジメントも同時に行い、人とテクノロジーのシナジー(相乗)効果を最大限にすること、そして、活き活きとした雰囲気で働ける環境作りを目指しています。

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