Challenge Next Stage 〜目指せ!出版への道〜

106 「自分史」で紐解く自らの成り立ち (その5) 〜徒然なるままに(55)〜

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アイキャッチ画像これまで4回に亘り、現在の富田を形作ってきた、特徴的な歴史物語を綴ってきました。今回も続けます。

これまでの歴史物語

Ⅰ. OA暗黒時代から黎明期へ (1978年<昭和53年>〜1983年<昭和58年>)

※事務作業の自動化(Office Automation = OA)

今のパソコンとは全く異なりますが、1970年代の終わりにプログラム大型電卓と出会ったことにより複雑な計算業務から開放された。
・・・まさしく今の自分に至る原点
・・・ → 今ある仕事を如何に「楽に・早く・間違いなく」片付けるか。

Ⅱ. 関西で迎えたパソコン誕生期 (1983年<昭和58年>〜1986年<昭和61年>)

当時のパソコンではBASICと呼ばれるプログラミング言語でプログラムを組まないと何も出来なかったが、純国産のSORD社のパソコンにより簡単な表作成と計算ができるようになった。それを営業事務に活用して楽をしようとしたら大型契約までとれてしまった!
・・・自分を更にコンピュータ活用に向かわせる決定的な出来事
・・・ → 計算処理から役に立つデータベースへ。

Ⅲ. 京都でMS-DOSパソコンの登場を迎える (1986年<昭和61年>〜1990年<平成2年>)

文字ベースのMS-DOS搭載パソコンの登場、ワープロソフト一太郎、表計算ソフトLotus1-2-3の導入により現在の一般的に利用されているOfficeソフトであるWordやExcelの原型が形作られた時期。Lotus1-2-3のマクロ機能を利用して処理の自動化を進めた。
・・・パソコンを利用して「より時間をもたらしてくれる仕組み」を作ることが定着した時期
・・・ → ラップトップPCの登場で日常的に使用するツールへ。

Ⅳ. 東京に戻りパソコン通信が世界を広げる (1990年<平成2年>〜1995年<平成7年>)

NIFTYの前身であるNifty-SERVEという会社が、パソコン通信という仕組みを提供。当初は企業情報や人物情報等の有料データベースを利用することが目的だったが、電子メール・電子会議室という機能により会員間のコミュニーケーションが活発に行われるようになる。
・・・パソコンを利用して文書作成、計算だけでなく新たなコミュニケーションが可能となった時期
・・・ → ノートPCの登場でモバイル可能なコミュニケーションツールへ。

インターネットの登場、そしてMacやWindows95が変えた世界

歴史物語第4回では、MS-DOSパソコンを無理矢理ネットワークで繋ぎ、リレーショナルデータベースソフトを使用して人事システムを構築したことを書きましたが、何年かしていよいよ限界も到来し人事システムを刷新することになりました。ここでも「自分史」からちょっと引用してみます。

老朽化したMRDB人事システムも刷新することに。色々調べてCASIO社の人事総合システムADPSを導入することに決定。いわゆるUNIXマシンである。独特のプログラム言語を講習会で習得。MRDBで組んだ各種プログラムを移植し運用に供した。

ここでも、とにかく楽に仕事をしたい、早く帰りたい、というモチベーションが大いに発揮される。

相変わらず早く帰りたい一心で残業している姿が思い浮かびます。^^;
この後、MS-DOSパソコンは退場願うことになり、人事部内ではAppleのMacintosh PowerBook 5300シリーズという高額なノートパソコンをなんとか稟議を通して ^^; 導入しネットワークで結びました。今のMacになる前は、当時Macintosh(マッキントッシュ)といっていたのですね。

しかし、今のApple製品と違って当時のPowerBook 5300シリーズは、液晶部分のヒンジに亀裂が入ったり、AC電源コネクタが破損したりとトラブルが頻発し、無償交換サービスが行われたりしたものです。^^;

Excel一つ使うにも、個別に相当なメモリー量を割り当てないとすぐにアプリが落ちるというように、ビジネス用途に使うにはなかなか難しかったですね。今ではすっかり堅牢・廉価・安定したMacになりましたが、当時は往生しました。

そうした中、1995年に登場したのがWindows95パソコンでした。

※この年の1月には阪神淡路大震災が、3月には地下鉄サリン事件が起きて世間を震撼させました。

以前からMacintoshではアイコンやマウスで操作するGUI (Graphical User Interface)と呼ばれる親しみやすいインターフェースを持っていましたが、それをパクったとも揶揄されたWindows95が登場してたちまちシェアを獲得したのです。(それまでにWindows3.1というものがありましたが今イチでした。)

それまでの文字ベースのMS-DOSパソコンが一気に入れ替わると同時に、Windows95の発売後暫くして無償で追加搭載されたブラウザソフトのInternet Explorerによって、細々と普及しつつあったインターネットがこれまた一気に利用されるようになっていきました。

※インターネットは古くから軍用目的で開発されていたネットワークを繋ぐ技術が民生化され、商用利用が開始されたのです。今ではすっかりお馴染みとなったISP (Internet Service Provider)と呼ばれるインターネット接続業者が登場したのもこの頃です。

そして、不倫を描いた小説のタイトル「失楽園」が流行語になった1997年になると、会社全体でパソコンネットワークが導入されました。当時の「自分史」を見てみると・・・

導入された当時はまだOfficeソフトを使った事務処理の効率化が中心で、インターネットもYahoo!等を利用して調べ物をする程度、主に電子メールの普及を進めている段階だった。色々なツールが導入されて、それに慣れるのに一生懸命だった人が多かったように記憶している。

おじさん世代も、いよいよパソコンを使えないと仕事が出来ない時代になり、仕方なく嫌々使うようになった人が多かった。仕事で苦労したので、一切プライベートではパソコンなんか使ってやるものか、とアレルギーを持ってしまった人も少なからずいたものである。

というような状態でなかなかITが根付くまでに時間がかかったものでした。

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さて次回は、この歴史物語も最終回。 携帯電話の登場からスマートフォン、タブレットへ。次々と新しい機器が、そしてSNSやブログも登場して、進化のスピードが早まり現在に至ります。

ではまた!(^_^)

 
 

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(2014.1.12記)

富田 邦明

IT関係のコンサルタントをしております。
業務効率化・システム改善だけでなく、経営者視点のリスクマネジメントも同時に行い、人とテクノロジーのシナジー(相乗)効果を最大限にすること、そして、活き活きとした雰囲気で働ける環境作りを目指しています。

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人生のセカンドステージを、ポジティブ&アクティブに過ごすことを目指して、アラカン(アカウンド還暦)世代の筆者が思いを綴るブログ。
Consulting Office SMART代表/富田邦明が人となりをお伝えするために運営しています。

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