さて、このブログでも過去にテレワークやサテライトオフィスなどに関する記事をアップしてきました。
- 光ファイバー網が張り巡らされた地方の山里で働くという選択はあり?
- 皆さんの会社は “テレワーク (ITを利用して社外で仕事をする)” を実施していますか?
- 消費者庁の徳島移転、実証実験始まる!消費者団体・日弁連は移転に反対…
今回は、都会の企業がITを活用して地方にサテライトオフィスを構えるだけでなく、そうした動きを積極的に田舎の企業は参考にして自社に取り入れるべきだ、という知恵を紹介したこちらの記事について見てみます。
都会の企業が地方に開設するサテライトオフィス
上記のブログ記事でご紹介した徳島県は、早くから県内に光ファイバー網を張り巡らせ、都会の企業の誘致に努めてきました。
その結果、こちらの記事の掲載時点 (2015.9.8) で、美波町の12社を筆頭に、神山町や三好市などに計30社が進出し、また海陽町など県内の他の市町村でも誘致に乗り出し始めているそうです。
進出企業は、都会のベンチャーが多く、自然豊かな地域に拠点を構えることで社員の創造性や生産性の向上を図ったり、また人材採用につなげたいという狙いがあります。
次の写真は、美波町にある100年以上前の銭湯跡をリノベーションしたオフィスです。(出典 : こちらの記事)
地方企業にとってチャンス
都会の企業は、地方にサテライトオフィスをわざわざ構える必要があるのに対し、地方企業はその必要がありません。これは大きなメリットです。
また、地方への移住を希望する人にとって、一番の問題は「仕事があるか」です。
地方に住んで起業する、あるいは都会の仕事を受注できる人であれば問題は少ないですが、そうでない人は地方に雇用機会がないと、なかなか地方移住を決断することはできないでしょう。
そうした中で、IターンUターンを前面に出して採用活動を始めている福井県の「オールコネクト」という会社が紹介されています。
同社は、ウェブデザイナーやエンジニアを対象に、都会からのIターンを呼び掛ける採用プロジェクト「ど田舎IT就職」に取り組んでいるのです。
専用ホームページでは「幸福度日本一!!超マイナーだけど住みやすい」として、自然や食文化に恵まれた福井の生活環境の良さを発信しています。
次の画像は、「ど田舎IT就職」を呼びかける同社サイトのトップページです。
最後に
地方には雇用機会が少ない、と言われていますが、一方で地方企業は優秀な人材の採用に苦戦しているとも言われています。
でも、最近になって地方移住を希望する若者も増えています。そうした若者をターゲットにして、わざわざサテライトオフィスを開設するベンチャーも増えています。
地方企業と地方移住希望者の両者を、うまくマッチングできる一つの知恵が、サテライトオフィスに隠されているように思えます。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2016.4.11記)