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さて、昨日こちらでアップした『eラーニングで学べる「地方創生カレッジ」の「基礎編」受講報告(6)』に関連して、過去にアップした記事を振り返っておきたいと思います。
木質バイオマス発電に取り組むコマツ
まず、森林資源を活用して、木質バイオマス発電に取り組むコマツについて、アップした記事が以下の2つです。
地方創生・・・建設機械で世界2位のコマツが、石川県小松市で取り組む木質バイオマス発電に注目! (2016.7.3)
地方創生・・・”ダントツ” をキャッチフレーズにこだわり続けるコマツの取り組みに学ぶ! (2016.7.4)
「バイオマス」とは、生物資源 (bio) の量 (mass) を表す言葉で、「再生可能な、生物由来の有機性資源 (化石燃料は除く) 」のことを指します。その中で、木材からなるバイオマスのことを「木質バイオマス」と呼びます。
木質バイオマスには、主に、未利用間伐材等 (樹木の伐採や造材のときに発生した枝、葉などの林地残材)、製材工場等残材 (製材工場などから発生する樹皮やのこ屑)、建設発生木材 (土木工事の建設現場や住宅の解体材) などの種類がありますが、未利用間伐材等はこれまでほとんど利用されてきませんでした。
この木質バイオマスを、再生可能エネルギーとして利用することが期待されているのです。我が国では、エネルギー需要の多くを輸入された化石燃料に頼っています。エネルギー源の多様化、リスクの分散という意味からもバイオマスエネルギーの利用を広げていく必要があるのです。
CLT (直交集成板) の活用促進を進める「CLT議連」の設立
次に、新たな建設資材として活用が期待されるCLT (直交集成板) に関して、アップした記事が以下です。
CLT (大型木製パネル) で地方創生?自民党議員106人による ” CLT議連 ” が設立… (2016.5.15)
CLTとは「Cross Laminated Timber」の略称で、ひき板 (鋸などで挽いて切った木の板) を並べた層を、板の方向が層ごとに直交するように重ねて接着した大型木製パネルを示す用語です。
このCLT活用に向けて、自民党が衆参合わせて106人の議員により「CLTで地方創生を実現する議員連盟」を設立したのです。
エネルギーの地産地消を目指す取り組み
最後に、地域エネルギーの安定供給と経済の好循環を作り出すことを目的として、関係省庁がタッグを組んだことについてアップした記事が以下です。
地方創生・・・ エネルギーの地産地消を目指して、4省庁が連携 (2016.4.12)
縦割り行政の弊害が常に指摘されている中で、総務省を中心に資源エネルギー庁・林野庁・環境省が連携し、地域エネルギーの安定供給と経済の好循環を作り出す目的で、タスクフォースを立ち上げたのです。
現在、輸入に頼ってきた化石燃料による発電を利用していますが、これでは住民・企業が支払うエネルギー代金が地域外や海外に流出しているだけです。
これを、木質バイオマスをはじめとする地域資源を活用したエネルギーに切り替えることで、エネルギーへの支出を地域で循環させて雇用や税収を生み出そうとしているのです。
総務省は、これまでエネルギー政策については、資源エネルギー庁、木質バイオマスに関しては林野庁などで管轄し、それぞれが政策を立ててきた中で、地域経済好循環を実現する際に最も重要で、難しい部分である設備投資の部分を、他省庁と連携を強めて進めていく方針にしています。
最後に
昨年来、地方創生に関する取り組みをリサーチし、これまで「地方創生」というカテゴリで197の記事を、このブログにアップしてきました。
その時々に報道されるニュースなどを元に、記事を作成してきたので、体系立てて整理できているわけではありません。
それが、今回の「地方創生カレッジ」を受講したことで、過去の断片が繋がってきたように思います。
言ってみれば、点と点が繋がって一本の線になった、という感じでしょうか。「コネクティング・ザ・ドット (Connecting the Dots) 」ですね。
今後も「地方創生カレッジ」の学びで、いろんなものが繋がってきそうです。楽しみ、楽しみ…
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さて、今日はここまでにしましょう。
では、また!
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(2017.1.22記)