毎週金曜日に更新している【ITおじさんの、楽に・楽しく・情報化シリーズ】連載の第15回です。(今回は前日にアップします)
前々回から場所の制約を最小限に留める工夫についてご紹介しています。
【時間効率化ツールの過去記事】
RSSリーダー(1)、RSSリーダー(2)、Google検索(1)、Google検索(2)、Googleカレンダー、Gmail
【場所の制約をなくすツールの過去記事】
クラウドストレージ(1)、(2)
前々回、前回では、個人がクラウドストレージまたはオンラインストレージと呼ばれる(無料)サービスを活用して、インターネットを通じて世界中からいつでも欲しいデータにアクセスする方法とそこに潜むリスクと対応についてご紹介しました。
それは世界のどこにいても場所の制約をなくす方法でしたが、今回は一転して自宅の中でIT機器の使用を制約される場所、そう浴室での制約を取っ払おうという大変小さな世界のご紹介です。
◇◇◇ 浴室でIT機器を使う制約とは? ◇◇◇
自宅の中でトイレに続いて制約を受けるのは浴室ですよね。そう、水(お湯)が大量にあることを理由として、機器が防水でないと使えない、電源コードを引っ張るわけにいかないのでバッテリで駆動しなければいけない、という制約があります。
さてさて、では浴室でIT機器を使う必要がそもそもあるのでしょうか?
富田はできれば使いたいです。トイレでも浴室でも紙の書籍を読んだり新聞を読んだりする人はそれなりにいらっしゃるでしょう。でも、できれば浴室で電子書籍も読みたいですし、音楽も聴きたいです。
高級マンション等で壁面埋込式のテレビや天井埋込式のスピーカーが完備されているなら兎も角、そうではない普通のマンション暮らしの富田としては自力でなんとか工夫しなければなりませんでした。
◇◇◇ 解決策その(1) 防水ケース ◇◇◇
現在、「防水」「ケース」「スピーカー」等をキーワードにしてAmazonで検索するとかなりの製品がヒットしますので、やはり、そういうニーズはそれなりにあるのでしょうね。
まあ、水回りと言えば何も浴室に限ったことではなく、プールサイドや海水浴、渓流沿い等のアウトドアでこうしたニーズはあるわけです。
その中で、富田が便利に使っている製品を2つご紹介しましょう。
まず、一つ目はスマートフォン用の防水ケースです。
類似の製品はいくつかありますが、現在のところさほどの不満はなく使用している製品です。
富田が使用している防水ケースはとてもシンプルな作りです。言ってみればスマホを入れる厚みの分だけマチのあるジップロックです。勿論スマホを入れたまま、画面を濡れた指でスワイプするなりタッチするなりして操作可能です。
製品案内には、iPhone4、4S、他のスマホという表示ですが、縦長になったiPhone5もちゃんと入ります。というよりiPhone5の方がジャストサイズと感じます。
流石に浴槽に沈めたりは試してませんが、シャワーの飛沫がかかったり、濡れた場所に置いたりする分には全く支障がありません。
富田はこの製品を昨年(2012年)の10月中旬に購入して半年近く毎日使用しています。Amazonのユーザーレビューで買って間もなく破けた、という方がおられたので無理をしないようにソーッと出し入れしているので今のところ全く破けたりしていません。
ただ、毎日の使用で表面がヨレッとしてきてタッチ操作がしずらくなってきたのと、少々見づらくなってきたので、近々買い換えようかと思ってます。購入時の価格で¥762.-ですから、半年持てば良し、という感じですね。(4/5現在、¥870.-と少し値上がりしてますね)
今度は、以下の製品を買ってみて比較しようと思ってます。こちらも¥970.-という価格ですし。
尚、現在はiPadサイズやiPad miniサイズのケースも販売されています。お使いの機器に合わせてチョイスすることが可能です。
実は、この防水ケースを使う前はこういったケースを使用して、音楽は防水ヘッドフォンを接続して聴いていました。
【iPhone iPod ケース】Dry Case for スマートフォン : XENON : ケース : AppBankStore
水深33mまでの防水性を誇っていましたが、下記の使いにくさにより使うのをやめました。富田は面倒くさがり屋なのです。
- ケースに入れてロックした後、専用の器具で中の空気を抜く必要があった
- 浴槽に浸かっている時はヘッドフォンで音楽を聴けるが、シャワーを浴びたりシャンプーをしたりする間は使えない。
どちらも当たり前と言えば当たり前ですが、1.はとにかく面倒くさい、2. も一々ヘッドフォンを付けたり外したり面倒だし、ずっと音楽を聴いていたい、という理由で使うのをやめてしまいました。
◇◇◇ 解決策その(2) 防水スピーカー(無線接続) ◇◇◇
そして、二つ目はBluetoothと呼ばれる規格の無線接続方式の防水スピーカーです。購入時の価格は、¥6,718.-でした。(記事作成時点では、¥6,263.-と値下がりしています)
こちらの製品も浴槽に沈めたりは試していませんが、シャワーを浴びても濡れた場所に置いても支障なく音がでます。音質は、それなりという感じですが、スピーカーを壁面に付け立たせるとかなり良い音になります。(自立させるスタンドは付属していません)
接続方法は、Bluertoothという規格の無線接続になります。最近のスマホ、タブレットであれば殆どの機器が接続可能です。
最初はペアリングという簡単な接続操作が必要ですが、一度接続が確立してしまえば、後はスピーカーの電源ボタンを長押ししてONにして、もう一度電源ボタンを押せば再生が始まります。
勿論、スマホやタブレット側でMusicアプリを起ち上げて選曲して再生を開始してもいいわけです。スピーカー使用中に電話が着信したら、マイクも内蔵されているのでそのまま受信して通話することも可能です。
Bluetoothという微弱な電波を使っているので、スマホ等の機器とスピーカーは大体10m以内にないと接続できません。
スピーカー本体の充電は、ミニUSBケーブルで接続して行います。充電にはさほど時間掛からず、満充電であれば、1日30分程度の使用で約2週間程使える感じです。
◇◇◇ 最後に ◇◇◇
浴室はゆっくりリラックスできるスペースです。長風呂の方もいらっしゃるでしょう。その中で普段聴いている音楽を聴くことができる、というのはとても有り難いことです。
勿論、音楽等無い静寂な時間を過ごしたい、瞑想に耽りたいという方もいらっしゃるでしょう。また、音楽以外にもビジネス英会話や落語等のオーディオブックを楽しみたい、という方もいらっしゃるかもしれません。
ゆっくり過ごせるお風呂タイムをもっと充実させるために、数千円程度の投資でこうした機器の助けを借りるのも一法ではないでしょうか?
というわけで、今回は身近な自宅というスモールワールドで場所の制約をなくす機器の活用についてご紹介してみました。
では、これからも「楽に・楽しく・情報化」を目指して参りましょう!
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(2013.4.5記)